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「人生で一番大切なのに誰も教えてくれない 幸せになる技術」上阪徹

2020/01/14公開 更新
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「人生で一番大切なのに誰も教えてくれない 幸せになる技術」上阪徹


【私の評価】★★★★☆(87点)


要約と感想レビュー

幸せな世の中を自分で作ってしまう

3000人もの成功者と会い、月に1冊の本を書いてきた著者が教える「幸せになる技術」です。著者の経験では、成功者と言われている人にも、幸せそうな人と幸せそうでない人がいたという。有名企業の部長でありながら死んだ目をしている人もいれば、小さな会社でウキウキと仕事をしている人もいる。自分のことを悪く言う人もいれば、成功して調子に乗って没落する人もいたのです。


著者が気づいたのは、「出世した」「お金がない」と一喜一憂している場合ではないということです。それよりも、「もっと楽しい、幸せな世の中を自分で作ってしまおう」と考えてしまえばいいというのです。一般に言われる社会的成功とその人の幸せとは、必ずしも一致しないということなのです。


うまくいっている人たちは・・・世間のいう成功なんて、どうでもいい。そんなものに縛られない。それより、自分で見つけた「答え」にこだわる。そんな生き方をしていたのである(p27)

関係者のために仕事をする

面白いところは、著者がお金が欲しい、有名になりたい!と思っているときは成功しなかったということでしょう。その反対に、与えられた仕事で関係者のためにベストの仕事をしようと思っていたら、成功したというのです。成功とは自分でつかむものではなく、周囲の人が評価という形で持ってきてくれるものだったのです。


著者のアドバイスは、与えられた仕事を楽しんでしまうことです。与えられた仕事に邁進していれば、「あ、これがやりたい仕事だったんだ」と思えることがあるというのです。不運だと思っていたことが、実は幸運だったということもあるのです。むしろ逆境のなかから努力していくほうが、大きな収穫を得られるのです。


「誰かの役に立てること=幸せ」(p200)

幸せとは自分が決めるもの

成功とは人が持ってきてくれるものであるのに対し、幸せとは自分が決めるものだという。だから、自分の幸せについて考える時間を作ることを著者は推奨しています。そして、誰がなんといおうと、これはオレの幸せと言えるものを作り上げるのです。誰がなんと言おうとも私はこれでいいんだ、と言い切れるのか、ということです。


他人の価値観と自分の価値観とを混同しないこと、錯覚しないことが大事なのだと思いました。上阪さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・日頃からの思いや行動が変わると顔も変わってしまう。顔はウソをつかない。だから私は「友達は顔つきで選べ」とよく言う(p142)


・幸せは自分で決める(p9)


▼引用は下記の書籍からです。
「人生で一番大切なのに誰も教えてくれない 幸せになる技術」上阪徹
上阪徹、きずな出版


【私の評価】★★★★☆(87点)


目次

第1章 幸せな人が「成功」を目指さない理由
第2章 幸せな人が「やりたいこと」を仕事にしない理由
第3章 幸せな人がお金に興味を示さない理由
第4章 幸せな人がいつも機嫌が良い理由
第5章 幸せな人が「ありがとう」を口癖にする理由



著者経歴

上阪 徹(うえさか とおる)・・・1966年生まれ。 早稲田大学卒業後、ワールド、リクルートグループなどを経て、1994年よりフリー。 これまでの取材人数は3000人を超える。 毎月1冊本を書き続ける。


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