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「マインド・リセット 不安・不満・不可能をプラスに変える思考習慣」上阪 徹

2023/07/27公開 更新
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「マインド・リセット 不安・不満・不可能をプラスに変える思考習慣」上阪 徹


【私の評価】★★★★☆(88点)


要約と感想レビュー

大切なのは、どうしてそれをやっているのか

著者は雑誌へのインタビュー記事を書いたり、ゴーストライターとして100冊以上の書籍を書いてきました。そうした成功者と対談した経験から、成功者のマインドを教えてくれる一冊となっています。表面的な面でいうと、成功者は、目の前のことにしっかり向き合っています。成果を出すために努力しているし、苦しさに耐えて頑張っているのです。


ところが、成功者に「これから・・、どうすればいいでしょうか?」と聞いたら、「どうすればいいか、なんて聞くな!」と怒られたり、「なんでHow toばかり聞くんだ?」と呆れられたことがあるという。著者が成功者との対話で気づいたのは、表面的などうすれば成功するのか、ということが意味がないということです。大切なのは、どうしてそれをやっているのか、何のためにそれをしているのか、という根本的なところにあるのです。


・「ノウハウ」など、大した意味はない・・本当に大事なことは何なのか(p159)


「相手に対して何ができるのか」を考える

著者自身も28歳で失業して所属する場所を失い、どこにも何も貢献できない社会から必要とされていない自分に気づいて、呆然となった経験があります。著者はそのときのショックからフリーランスのライターとして仕事をはじめたとき、「自分のためでなく、発注してくれた人、読者のために仕事をしよう」と決めたという。


著者がフリーランスとして順調に仕事を受注できてきたのは、この28歳のときの考え方を転換(マインド・リセット)できたのが大きかったのではないかと考えているのです。つまり、自分のため金のためではなく、人のため、社会のために仕事をしていくということなのでしょう。だから、ちょっと苦しいのは当たり前と考えることができ、仕事が途絶えることがなかったのです。
 

・「相手に対して何ができるのか」を考える。たったこれだけで、印象は大きく変わります(p197)


君たちはなぜ働くのか

著者の提案は、なぜ働くのか、自分なりの幸せは何なのかを定義することです。単純に「隣」の人と見て、贅沢な生活や有名になることを目標にしてしまうと、際限がなくなってしまいます。他人の価値観ではなく、あくまで自分の価値観で何が幸せなのか考えるのです。金を稼いだ後にどうしたいのか、考えるということなのでしょう。


もし、誰かの役に立てることで満足感が得られるのであれば、自分の欲求を超えた安定した達成感が得られるようになるのかもしせません。上阪さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・運をよくする方法・・運のいい人の近くに行く(p42)


・成功者たちですら不安を持っている。一般の人が不安にならないはずがない(p124)


・人間関係・・できるだけ、逃げてはいけない・・心を病んでまで付き合う必要はない(p168)


・ソリやウマの合わない、尊敬できない上司や先輩に当たったら、徹底的に観察してみるといい(p170)


▼引用は、この本からです
「マインド・リセット 不安・不満・不可能をプラスに変える思考習慣」上阪 徹
上阪 徹、三笠書房


【私の評価】★★★★☆(88点)


目次

第1章 思考 マインドをリセットする
第2章 時間 ストレスをリセットする
第3章 頭脳 頭の中をリセットする
第4章 感情 不安・不満・不快をリセットする
第5章 人間関係 対人意識をリセットする
第6章 五感 感性をリセットする



著者経歴

上阪 徹(うえさか とおる)・・・ブックライター。1966年兵庫県生まれ。89年早稲田大学商学部卒。ワールド、リクルート・グループなどを経て、94年よりフリーランスとして独立。経営、金融、ベンチャー、就職などをテーマに雑誌や書籍、ウェブメディアなどで幅広く執筆やインタビューを手がける。これまでの取材人数は3000人超。担当した書籍は100冊超。携わった書籍の累計売上は200万部を超える。


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