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「会話は「聞く」からはじめなさい」上阪 徹

2012/09/15公開 更新
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会話は「聞く」からはじめなさい


【私の評価】★★★☆☆(77点)


要約と感想レビュー

3000人を超える人のインタビューをライターとして経験してきた著者の一冊です。インタビューをすると、その人の人となりというものは、なんとなく伝わってしまうそうです。


時代の寵児と言われるような方々にインタビューをして、「おや?この人はちょっと・・・」と思うこともあったそうですが、そうした方々の成功は、残念ながら長くは続かなかったという。


そういう意味では、自分をよく見せようとしたり、緊張したりしてもしょうがないのですね。ちょっと怖くもあり、あきらめのような心境となりました。


・表面的な言葉として語っているのか、本心からそう思っているのか。それは、何となく伝わってしまう。思いが空気をつくってしまう。雰囲気をつくってしまう。それを理解しておく必要があります(p46)


著者が強調するのは、聞いてあげる力です。よく話すよりも、聞いてあげるほうが好印象を与えることができます。聞いてあげることで、相手も考えがまとまる。「聞く」ことには、そうした不思議な力があるのです。


相手は聞かれているうちに、自分から結論を出して伝えなくても、何が問題だったのかに、自分で気づいていくという。だから誰かに話を聞いてもらうことによって、自分の頭で考えているだけではできなかったことが、できるようになるというのです。コーチングも同じですね。


さすがプロだけあって、聞くこと、書くことの大切さがうまくまとまっていました。今日の飲み会では、隣の人にいろいろ質問してみたいと思います。上阪さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・じつはどんな仕事においても、聞くことからすべては始まると私は思っています(p21)


・ビジネスは相手にも利益があるもの・・・そう考えれば、一方的にこちらが恐縮するものではない、ということに気づけます(p109)


・三人以上が集まったときの聞き方・・・交互に順番に聞いていけばいい(p190)


・自然体でいい。それが本当の印象だから(p216)


▼引用は、この本からです。
会話は「聞く」からはじめなさい
上阪 徹
日本実業出版社
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【私の評価】★★★☆☆(77点)


目次

第1章 聞いてくれる人は、なぜ信頼されるのか
第2章 「思わず話してしまう人」は何が違うのか
第3章 苦手な人と、どうコミュニケーションするか
第4章 続かない会話を引き起こすタブー
第5章 コミュニケーションのステージを上げるために
第6章 日頃の行動が「聞く力」を高める



著者経歴

上阪 徹(うえさか とおる)・・・1966年生まれ。 早稲田大学卒業後、ワールド、リクルートグループなどを経て、1994年よりフリー。 これまでの取材人数は3000人を超える。 毎月1冊本を書き続ける。


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