「ブログ集客の仕組みづくり」丹洋介

【私の評価】★★★★☆（86点）

要約と感想レビュー

ニーズ先行型集客

著者の集客は、ニーズ先行型集客です。「痩せたい」「合格したい」「出世したい」「お金持ちになりたい」といったニーズを持っている見込み客をピンポイントで集客する方法です。集客した人に会員登録してもらって、メールマガジンや公式LINEの配信、オンラインセミナーや直接営業などで商品のセールスをしていくのです。

集客するにあたって大切なのは、最適な見込み客が集まってくるメッセージを作ることです。例えば「体質改善で健康的にゆっくりダイエットしよう」というようなものです。このメルマガであれば、「数多くの書籍の中から質の良い書籍を選択できる」といったものでしょうか。

そうした見込み客に伝えたいメッセージを見つけるためには、業界において「否定したい常識」や、「それは違うんんだよな」と、日頃感じていることを書き出してみるとよいという。このメルマガであれば、「書籍を１００点満点で定量評価」して情報提供するというかんじでしょうか。

・見込み客が何に悩み、何を怖れ、何を欲しているのかを突き詰める方に頭を使うべきです（ｐ3）

最初は弱小キーワードを狙う

見込み客に伝えたいメッセージが決まったら、自分のメディアであるブログを作ります。ブログで問題となるのは、何について書いていくのか、つまり、記事ネタを見つけることです。著者のお勧めは、ChatGPTを使ってあなたの事業に必要不可欠なキーワードを抽出することです。自分の頭とChatGPTと対話させることで、100個くらいのメインキーワードをエクセルに書き出すのです。

そしてメインキーワードを書き出したら、そのキーワードを複合キーワードリサーチサイトに入力して、複合キーワードを書き出していきます。例えば、住宅清掃業であれば、「住宅　イベント」「住宅　売る」という複合キーワードが出てきたりするわけです。

「住宅　イベント」は住宅清掃とはまったく関係ないと考えられます。「住宅　売る」も一見関係ないように見えますが、家を売るときに清掃したほうが高く売れるのかどうか知りたいニーズがあるのではないか、とも考えられます。このようにキーワードから隠れたニーズを探りつつ、月間検索数が100未満のある程度でニーズがありながらも検索数が少ない、弱小キーワードから記事を書いていくと成果が出やすいという。

・記事タイトル・・必ず語句・語順のどちらもが、狙った複合キーワードと完全一致するようにつけます（ｐ168）

Google目線で記事を書く

記事タイトルの文字数は、Googleの検索結果の文字数に表示される文字数に合わせて作成するなど、あくまでGoogle目線で記事を書くことがわかります。

記事も最初に導入文を書いて、
　「小見出し」→本文
　「小見出し」→本文
　「小見出し」→本文
と書いていき、最後に「おわりに」や「まとめ」を書くという。

あくまで、見込み客のニーズに合った記事、見込み客のためになる情報やサービスを提供するという王道の内容でした。見込み客のお役に立つことが前提であり、モチベーションも上がるのではないでしょうか。丹さん、良い本をありがとうございました。

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この本で私が共感した名言

・検索者自身でも気づいていなかった潜在的なニーズを、こちらから先回りして発見し、それを記事の中で満たしてあげる（ｐ124）

・「全部素晴らしいね」と納得した上で、「Aが一番良いぞ！」とハッキリ主張（ｐ101）

・本文を読まずとも内容を伝えられてしまうような、そんな見出しをつける（ｐ148）

・ライバルサイトとあなたの記事を比較し、あなたの記事を改善する（ｐ201）

▼引用は、この本からです

丹洋介、ぱる出版

【私の評価】★★★★☆（86点）

目次

PART１　パソコン１台で見込み客を集め続けられる仕組みとは？
PART２　集客から売上にまでつなげる専門メディアの作り方
PART３　見込み客が集まり続ける記事の書き方
PART４　記事を投稿してからが本当のスタート

著者経歴

丹 洋介（たん　ようすけ）・・・株式会社バインドエッジ代表取締役 自動集客システム構築プロデューサー。2010年1月、サラリーマンのままウェブを使ってビジネスを開始。創業から１年後、初任給の2倍を稼げるようになったことで独立。ブログを使う自動集客の仕組みの作り方を確立。現在は、公式LINEの友達を毎月自動で1,100名以上コンスタントに増やしたり、利益率96.４％の商品を単月で1,000万円以上売り上げたり、月間3万ＰＶ程度の弱小ブログからも月500万円以上売り上げたりするなどの実績を上げている。また、その手法をオンライン講座やコンサルティングを通じて教え、受講者数は3,000名超、事業立ち上げから半年で月100万円以上の売上が立つようになった受講者が続出している。

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