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「ラクして速いが一番すごい」松本 利明

本のソムリエ 2018/01/23メルマガ登録
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「ラクして速い」が一番すごい


【私の評価】★★★★★(95点)


要約と感想レビュー

 コンサルタント会社で人事担当としてリストラ、リーダー選抜を行ってきた著者の仕事術です。前半は個人の仕事術、テクニック。後半は組織内での仕事術、つまり根回し、人間関係となっています。


 前半はよくある内容でしたが、後半は著者がいかに多くの修羅場を通ってきたのかわかる内容でした。例えば、一番怖いのは仕事ができない人であり、仕事のできない人の扱いを間違うと、バカにされたと怒り狂う人が多いらしいのです。


 そのように自己重要感が低く、感情的になる人だからこそ仕事ができないわけで、現実はそのとおりなのでしょう。


・「仕事のできない人には期待はしないが、バカにもしない」・・確認するプロセスを細かくしていくことが最適です・・一番怖いのは仕事ができない人の反乱です(p171)


 良く学び、経験を積んで良い仕事ができるようになったら、注意すべきは、周囲からハメられないようにすることです。例えば、良い仕事をしたとき、調子に乗って「自分がやった!」とPRしてしまい、周囲から嫉妬され、足を引っ張られることがあります。また、不適切な行動を指摘したり、注意したりせずにスルーしてしまい、部下から甘い人となめられることもあります。


 さらに最も怖れるべきは、年上部下や職場のベテランなどの実務部隊の反乱でしょう。そうなったら切るか切られるかの全面戦争になって、組織としても個人としても、お互い不幸な結果に終わるのでしょう。


・「まわりから嫉妬され、ハメられて左遷された」という例をいくつも見てきました。いい人すぎてなめられても、ハメられます(p172)


 あまりにリアルで実務的な一冊でした。仕事ができるだけでは、次の段階に進むことは難しいのでしょう。ただ、壁にぶつかったときが、成長するときでもあるのです。


 松本さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・上司に「報連相(報告・連絡・相談)」・・「空を見ると曇っていた(事実)。雨が降りそうだから(洞察)、傘を持っていこう(打ち手)」と覚えてください(p33)


・電卓で縦、横、すべて再計算して確認すると、目では追えないミスまで発見できます・・目安は1%。1000人であれば、10名程度をシートからピックアップしてチェックすればいいでしょう(p63)


・打ち合わせはメモより、ホワイトボードにまとめる(p136)


・「最初はやりたい仕事ではなかってけれど、やってみたら楽しくて、うまくいきました・・リーダーたちは、やりたい仕事よりも「求められる仕事」で結果を出したら出世していました(p68)


・会議は選んで出ましょう。重要な意思決定を自分の意図する方向へ動かしたい会議には力を入れ、それ以外は力を抜いてスルーするくらいでいいのです(p80)


・断る場合でもまず「わかりました」と言う・・人は存在を認めてくれないことを一番嫌います。いきなりNOを言うのはやめましょう(p110)


・立場の違いが利害を生み、そこから壁が生まれます・・・正面突破は止めましょう・・論客は議論で勝っても政治で負けます。弁が立つヤツは嫌われる。出世できない(p148)


・組織の功労者、変革推進者は「自分でやった」とは決して言いません。「みんなでやった」と言い続けるので、まわりから「あの人がやった」と言われるのです(p173)


・では、後輩や事務スタッフから信頼を勝ちとるにはどうすればいいか・・上から目線で物事を頼まない・・「ありがとう」を声と形にして表す(p176)


・元マッキンゼー・アンド・カンパニーの波頭亮氏から「コンサルタントは厳しいこともハッキリ言うので最初と最後の挨拶のお辞儀は誰よりも深く、長く、誠意を持って行うものだ」と教えていただきました(p185)


・優秀なリーダーたちの行動計画には、1つの型がありました。簡単ですぐできるものばかりだったのです。「早起きする」「あいさつをしっかりする」「1週間に1冊は本を読む」(p214)


・「目上の人」をランチに誘う方法・・「〇〇部長のようになりたいので、いろいろ教えてください」・・相手は面食らうかもしれませんが、次の瞬間に「よろしければ一度ランチをご一緒させてください」と言えば、相手も悪い気はしません(p179)


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【私の評価】★★★★★(95点)



目次

はじめに リストラされた5万人と選抜された6000人の「差」とは?
第1章 一発で決める
第2章 スパッと割り切る
第3章 抱え込まない
第4章 組織の「壁」を利用する
第5章 自分で「できる」ようになる


著者紹介

 松本利明(まつもと としあき)・・・HRストラテジー代表。HR総研 客員研究員。PwC、マーサー、アクセンチュアなどの外資系大手コンサルティング会社のプリンシパル(部長級)を経て現職。世界や日本を代表する大企業からスタートアップ企業まで、600社以上の人事改革に従事。5万人のリストラと7,000名を超えるリーダーの選抜と育成を行ってきた。最近は企業向けのコンサルティングに加え、「誰もが自分らしく活躍する世の中」に近づけるため、自分の持ち味を活かしたキャリアの組み立て方を学生、ワーキングマザー、若手からベテランまでのビジネスパーソンに教えている。


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