「「稼げる男」と「稼げない男」の習慣 」松本 利明
2017/07/17公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
外資系コンサルタント会社を渡り歩いた著者が教える、組織で出世するコツです。組織で認められるコツは、評価する人の期待を少しだけ上回ること。完璧な仕事を目指す必要はないのです。完璧な仕事は、労力が半端なくかかりますし、それを継続することも難しいのです。上司の期待をちょっとだけ上回ればよいのは、受験勉強と同じと考えればよいのでしょう。
そして、稼げる男は自分ですべてやろうとしません。もし専門家のアドバイスが必要であれば、専門の部署に尋ねるか、社外の専門家にお金を払って教えてもらおうとします。だれもあなたにすべてを自分だけでやってもらおうと思っているわけではないのです。求められているのは「成果」なのです。
・稼げる男は「輪を広げ」て情報を集め、稼げない男は「自分だけ」で調べようとする(p116)
つまり、社内の評価は自分がするのではなく、主に上司が行います。まずは、上司に認められること、上司から可愛がられることが大前提なのです。その上で、仕事で安定した結果を出し、周囲からの悪い評判がなければ、出世する可能性は高まるのでしょう。
上司を大切にしつつ、周囲への目配せを怠ってはならないのです。ですから上司を「勝たせ」る男は出世し、上司に「反発する」男は出世できないのです。
・「アイツなら、いい結果を出してくれるだろう」「彼ならやりきれるはずだ」というような期待を周囲に抱かせられる人が選ばれるのです(p66)
実際に厳しい組織の中で仕事をしてきた人だな、と感じました。外資系コンサルタント会社と日本の会社では若干の違いはあると思いますが、人間が作る組織内の話ですから、差はさほど大きくないのでしょう。
松本さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・稼げる男は「相手」に判断を促し、稼げない男は「自分」で判断する(p104)
・「ソラ」は今の状況・事実、「アメ」はその状況下では何が起きるか・何が問題になるか、「カサ」は問題に対処する打ち手や行動を指します(p126)
・稼げる男は期待値が「低く」、稼げない男は期待値が「高い」(p32)
・稼げる男は「真っ先」に発言し、稼げない男は「最後」に発言する(p52)
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【私の評価】★★★★☆(81点)
目次
第1章 結果を出せる「仕事」の習慣
第2章 未来を築く「キャリア」の習慣
第3章 人とつながる「コミュニケーション」の習慣
第4章 突破口を開く「思考」の習慣
第5章 心と体が変わる「生活」習慣
第6章 日々成長し続ける「働き方」の習慣
著者経歴
松本利明(まつもと としあき)・・・HRストラテジー代表。HR総研 客員研究員。PwC、マーサー、アクセンチュアなどの外資系大手コンサルティング会社のプリンシパル(部長級)を経て現職。世界や日本を代表する大企業からスタートアップ企業まで、600社以上の人事改革に従事。5万人のリストラと7,000名を超えるリーダーの選抜と育成を行ってきた。最近は企業向けのコンサルティングに加え、「誰もが自分らしく活躍する世の中」に近づけるため、自分の持ち味を活かしたキャリアの組み立て方を学生、ワーキングマザー、若手からベテランまでのビジネスパーソンに教えている。
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