「部下こそ上司にリーダーシップをとれ」松本 利明
2014/05/20公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(91点)
要約と感想レビュー
人事コンサルタントから、サラリーマン組織での作法を学びます。日本では上に行くほど無能という組織が、いくらでもあります。
そうした組織でも、いかに成果を出し、評価されるにはどうすればいいのでしょうか?それは、「コイツは使えるな」と思ってもらうということです。そのためには、手柄を上司やチームメンバーとシェアするのが効果的です。
・あなたの手柄を上司やチームのメンバーにあげてしまう(p17)
また、組織の中で、自分のアイデアを通すためには、他の人を巻き込む必要があります。そのために大切なのは、相談というスタイルでしょう。
できれば、相手のアイデアを採り入れて、当事者意識を持ってもらうといい。人は、自分事となると勝手に動き出すものなのです。
・『私が作った!』という関係者が社内外にたくさんいる状況に持っていくことが、まわりの人が喜んで動く下からのチームマネジメントの真髄と言えます(p62)
文句を言うのではなく、解決策を言う。バカにしないで、気づかせる。情報をもらうだけでなく、情報を与える。
組織の中で生き延びていくコツとしては、なかなかレベルの高い内容だと思いました。松本さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・旅が楽しいのと同じように、「上司や同僚は旅の仲間。良いところも悪いところも受け入れゴールを目指そう(p36)
・上司の上司に近づく・・部活やサークルがあればそこに入る・・・仕事関係の話をするときは、上司やまわりの良い点のみにしてください(p24)
・上司には期待しない、しかしバカにはしない(p30)
・「どうなっていたいか?」「どうすれば出来るか?」といったできることを前提に物事を発想する前向きな解決思考のアプローチを行う(p74)
・情報収集するときに、相手の興味関心事を聞き、違う部署でその関心事に影響しそうな情報を見聞きしたら、その人へ伝えてあげればいいのです(p88)
・全体像を見る視点・・・
1 時間軸・・・過去→現在→未来・・・
2 エリア軸・・自分周辺→日本→グローバル・・
3 相手軸・・・自分、上司、部下、・・(p104)
・リチーミングの12ステップ
1 理想像を描く
2 ゴールを決める・・
3 サポーターを得る
4 ゴール達成のメリットを探る
5 すでにできていることを見つける・・
6 今後どんな成長が見られるかを想像する
7 想定される困難な部分を見つけ事前に心の準備をする
8 ・・・(p139)
▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★★(91点)
目次
1章 下からのリーダーシップとは?
2章 下からのリーダーシップに必要な8つのスタンス
3章 下からのチームマネジメント
4章 影響力を発揮するための武器
5章 リーダーシップのスキルを上げる
6章 てこずる相手を味方にするテクニック
巻末付録 必読 知っておきたい人事の裏側
著者経歴
松本利明(まつもと としあき)・・・HRストラテジー代表。HR総研 客員研究員。PwC、マーサー、アクセンチュアなどの外資系大手コンサルティング会社のプリンシパル(部長級)を経て現職。世界や日本を代表する大企業からスタートアップ企業まで、600社以上の人事改革に従事。5万人のリストラと7,000名を超えるリーダーの選抜と育成を行ってきた。最近は企業向けのコンサルティングに加え、「誰もが自分らしく活躍する世の中」に近づけるため、自分の持ち味を活かしたキャリアの組み立て方を学生、ワーキングマザー、若手からベテランまでのビジネスパーソンに教えている。
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