「できる30代は、「これ」しかやらない 会社に使われて終わらないシン・働き方の教科書」松本 利明
2021/11/02公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
30代会社員向けに自分の仕事人生でどう成果を出していくのか、人事・キャリアコンサルタントがアドバイスをくれる一冊です。30代といえば仕事を覚え、自ら仕事で成果を出していく時期です。先輩のよいところを学び取り、自ら動いて成果を出していかなくてはなりません。
そのためには成果を出している人、評価されている先輩の成果を生むコツを教えてもらうのが近道です。普通の人とは何が違うのか、仕事のやり方はどうか、人間関係はどうしているか、観察し、聞き、教えてもらうのです。
・優秀な人に「普通の人との仕事の押さえどころの違い」を聞く(p108)
また、30代は担当者として仕事がどんどん降ってきます。著者のお勧めは仕事を全受けすることです。これはすべての仕事を自分でやるという意味ではなく、姿勢としてやります!!と言い、依頼者のお願いを受け止めるということです。その上で、今、取り組んでいる仕事が終われば対応できるとか、締め切りによっては別の人から対応できるなど、できるための条件を示していくのです。
このように30代は成果を出しながらも、周囲に良い印象を与えつつ、敵を作らず味方を作ることが大切です。もちろん成果を出したときは、周囲の皆さんのおかげで成果を出すことができました、と謙虚な姿勢で感謝すべきなのです。
・30代のうちは、依頼された仕事は全受けしましょう・・・「とりあえず受ける姿勢を見せる」ということです(p145)
人によっては今の職場で評価されす、職場の人間関係と重労働に疲れ、不安と職場への不満な人もいるでしょう。著者のアドバイスは、転職するのは最後の手段。今の職場で得意なこと、好きな仕事を見つけることを推奨しています。なぜなら、どこの職場に行っても変な人はいるし、退屈な仕事が多いのなのです。その中でいかに得意で好きなことを見つけるのかが仕事を好きになるためのコツなのです。
人事コンサルタントらしい適切な助言が多く好印象でした。松本さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・一緒に成長していける仲間を見つけ、つながることが重要です(p29)
・目標を達成したらどうなるのか、どれだけ「すごい」ことになるのか・・・社内だけでなく業界で伝説になる(p100)
・一番に優先すべきは言うまでもなく「向いている」ことで「成果につながる」ことです(p136)
・資質・・・飽きずに没頭できることは何?(p86)
・No1を知ること・・・業界、規模、ビジネスなんでもいいので、頂点を知ること(p53)
・人間関係マップ・・・一人ひとりについて知っていることを書き出すことで、人間関係の「温度差」を知り、知らない情報を意識して知るようにする(p175)
・30代からは「正しい意見を現実可能な形で通して、組織を動かしていく」ことが求められます(p210)
・報酬水準を決めるのは、結局「どこで頑張るか」・・・TV局なら年収1500万円。一方、ガソリンスタンドでは372万円(p49)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
序章 「これだけ」やれば困らない5つのポイント
第1章 30代の仕事の悩みを因数分解する
第2章 あなたの知らない強みの見つけ方・活かし方
第3章 「効果の出る仕事」に集中せよ
第4章 「最短で成果を上げる仕事」にこだわろう
第5章 ストレスゼロの「対人関係術」
第6章 30代からの「社内政治の教科書」
第7章 得意な人を増やす人脈術
著者経歴
松本利明(まつもと としあき)・・・HRストラテジー代表。HR総研 客員研究員。PwC、マーサー、アクセンチュアなどの外資系大手コンサルティング会社のプリンシパル(部長級)を経て現職。世界や日本を代表する大企業からスタートアップ企業まで、600社以上の人事改革に従事。5万人のリストラと7,000名を超えるリーダーの選抜と育成を行ってきた。最近は企業向けのコンサルティングに加え、「誰もが自分らしく活躍する世の中」に近づけるため、自分の持ち味を活かしたキャリアの組み立て方を学生、ワーキングマザー、若手からベテランまでのビジネスパーソンに教えている。
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