「現代医療への暴言極言迷言―医者の常識に囚われないための"なぜ?"」関口 潤一
2014/05/21公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
■整体(生体)の先生が現代医療に対する
疑問を書いた一冊。
熱が出ると、解熱剤。
痛みが出ると、鎮痛剤。
膝に水がたまると、水を抜く。
熱も痛みも水も、
身体の治癒力によるもので
必要なもの、
という考えは、
みなさん納得できるのではないでしょうか。
・膝に出る水は、その、炎症を冷やすために出る、
必要な水なのです。「必要な水」だから、
抜かないほうがいいのです(p18)
■現代医療は、営利活動ですから、
どうしても対処療法になってしまいがちです。
血圧が高ければ、降圧剤。
糖尿病であれば、減量。
「がん」があれば切るか、抗がん剤。
著者から言わせれば、
血圧が高ければ、その原因となっている
肩こりを治せばいい。
薬は必要ないのです。
・血管は筋肉の硬直に圧迫され、十分な血液を
頭に送ることができません。その状態が低血圧です・・・
高血圧とは、低血圧を改善し、頭に血液を
流そうとする自浄作用です(p53)
■薬をたくさん飲むことから、
腎臓の機能が低下していきます。
その結果、人工透析の人が増えているのではないか、
というのが著者の仮説です。
人工透析の10年生存率は35%くらい。
20年生存率15%。
人工透析は怖いです。
関口さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・痛みとは、自分自身の血液の循環が、
悪いところを回復させようとしている姿です。(p12)
・床暖房にしたほうがいいですよ・・・
キッチンという場所は、日の差さない暗い場所なのです・・
足下から体全体を冷やしてしまいます・・・
それを毎日続けていれば、座骨神経痛になる(p26)
・減量のために必要だと考えるのは、
特に女性の場合、まず、血流の改善だと思っています。
血流が改善された結果としての、基礎体温の常用です。
基礎体温が上がることで、代謝がよくなります(p74)
・一日20分~30分、半身浴で結構なので実行し、
基礎体温を上げる努力をすることです。不思議なのですが、
基礎体温が上昇するとともに、ネガティブだった人が、
ポジティブになり・・・(p82)
・炎症止めは、一時的には炎症を止める効果があります。
ただし、それは長く用いれば用いるほど、むしろ、
逆の効果を生んでしまいます・・・炎症止めを中止して
もらうと、・・雑作なく良くなりました(p103)
・起きる薬を服用し、眠る薬を服用し、
それをたゆまなく継続します。・・・
腎臓の機能が低下すると、より強い利尿剤が
投与されます・・人工透析患者の増大の犯人は、
血圧の薬ではないかと思っています(p114)
・糖尿病に認定されると、食事療法、運動療法が
言い渡されます・・・<やせなさい>と、言うに尽きます・・
太り過ぎは、勿論いけないに決まっています。
でも、厚生労働省の調査でも、むしろ、少し太り気味の
ポッチャリ型が、一番、長生きしています(p125)
・日本で乳がんを手術する場合、長い間、全摘出されていました・・
諸外国では、当初から、部分摘出が中心でした。ところが、
全摘出と、部分摘出を比較すると、
5年生存率がまったく変わりませんでした。日本もおくればせながら、
部分摘出に移行せざるをえませんでした(p157)
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
■目次
1章 痛みを考える
2章 女性特有の症状を考える
3章 難病を考える
4章 さらに難病を考える
5章 どんな病気にも対応できるエクササイズ(運動)
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