「日本はこうなる!」糸川 英夫

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日本はこうなる!

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■1970年代までの日本の経済成長は
 「東洋の奇跡」と言われました。


 敗戦から20年程度で
 GDP世界二位になってしまったのですから、
 「畏るべし日本」と考えるのも当然でしょう。


 ところが、この本では1985年に
 「このままでは日本は危ない」。
 いずれ限界がくる、と予想しています。


 さらには、世界から嫌われるくらいなら、
 長期の不況になったほうが日本のため、
 とさえ言っています。


・イギリスの『ネイチャー』誌の特集記事は、
 サブタイトルに「世界市場における日本の成功は、
 西側諸国の羨望の的である」と書いている。
 この羨望(エンビー)という感情は、容易に 
 嫉妬、嫉視につながる。
 また、嫉妬や嫉視は憎しみに直結する(p141)


■糸川さんは1985年の時点で、
 日本の進むべき道を提案しています。


 日本には資源がない、
 リーダーが出にくいという
 欠点がある。


 だからこそ、ユダヤ人に学ぶべき。


 イスラエルには資源がない。
 周囲を敵に囲まれている。


 そうした環境で生きのびるコツを
 ユダヤ人から学ぶのです。


・アメリカに比べると、ヨーロッパのほうがはるかに
 日本に近い。土地が制限されているし、資源も制約されている。
 日本が、これから手を組む相手は、ヨーロッパのなかから
 選ぶべきだろう
。なかでも、イスラエルが一番よい
 というのが私の考えである。(p232)


■日本人の植民地支配は、相手の文化を認めず、
 日本化をすすめてしまったことで、
 半永久の反感を買った、失敗であったとしています。


 今の中国、韓国を見ると、
 まったくその通りなのだと思います。


 さらに液晶、半導体などのテクノロジーは
 すぐに真似されるので危ない
!という眼力にも
 非常に鋭いものがあります。


 天才はどのような視点で世の中を見ているのか。
 非常に参考となる一冊だと思いました。


 糸川さん、 
 良い本をありがとうございました。


───────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・世界中の国が不景気と失業にあえいでいるときに、
 日本だけが景気がよくなれば、
 危険な道を歩くことになりかねない。
 長期にわたる不況ないしは低成長は、日本にとって、
 ある意味では天佑神助ではないか。・・・
 反日感情が高まるのを防ぐほうがよいと
 私は考えている(p65)


・日本があの戦争で負けたのは、上層部がすべて、
 人間を好き嫌いで選んだからだという。
 あいつは、かわいいやつだ。俺になついている・・・
 逆に、分析的、論理的に物を考え、こうすればこうなる
 という思考をする人間はすべて敬遠した。(p100)


・私が述べたのは、「経済はしょせん、お鍋である」・・
 日本は、経済という大きなお鍋を作ったんだから、
 ここで料理を研究すべきだ。・・
 テクノロジーという「お鍋」のなかに
 マイケル・ジャクソンの歌を
 作って入れたから成功した(p170)


・当時、朝鮮半島や台湾はそれぞれ朝鮮県、台湾県とされ、
 小学校では日本語を主力国語として教えた・・・
 日本が、半ば半永久的に朝鮮民族や漢民族から反感を
 買うようになったのは、これら民族の持つ言葉を
 圧殺した事情によるところが非常に大きい、
 と私は考えている。(p204)


・世界中、どこにでもいる日本人・・・
 日本は外地の日本人を
 いざというとき救えない(p40)


・ドイツ人の言う「生活の質」をわかりやすく説明すると、
 たとえば、通勤時間は、十五分か二十分でなくてはならない・・・
 午後の三時には、大体において会社は終わる。
 午前七時始業、午後三時終業というのが
 ドイツの会社である(p46)


日本はこうなる!
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糸川 英夫
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【私の評価】★★★☆☆(78点)



■目次

第一章 無頓着な日本人
第二章 ロス五輪にみる日本人の宿命
第三章 なぜ日本人は欧米人に嫌われるのか
第四章 日本と日本人のビッグ・トレンド
第五章 種族工学の発想と視点
第六章 日本人が選択すべき道はこれだ


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