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「ロスジェネの逆襲」池井戸 潤

2013/11/02公開 更新
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ロスジェネの逆襲


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

 「半沢直樹」シリーズの中の一冊で、半沢が銀行から証券会社に出向した後の物語です。半沢の元に、巨額の企業買収のアドバイザー契約の話が持ち込まれます。ところが、その話を東京中央銀行に横取りされてしまう。情報をリークしたヤツはだれだ?倍返しだ!となるわけです。


 テレビの「半沢直樹」は勧善懲悪的な編集となっていました。一方、小説の「半沢直樹」は、正しい者が勝つとは限らない組織の不合理性を半沢はちゃんと理解しています。だから、証券会社に出向になるのも覚悟のうち。そうした汚い組織の論理を知りつくしながら、あえて自分の筋を通すところに半沢の信念があるのです。


仕事は客のためにするもんだ。ひいては世の中のためにする。その大原則を忘れたとき、人は自分のためだけに仕事をするようになる。(p367)


 小説としては楽しめました。IT企業の買収をストーリーにしていますので、実話を絡めると面白かったのでは?などと思ってしまいました。


 池井戸さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・父は結局、最後まで自己破産を申請しないまま死を選んだ・・カネのために、父は自分たちと永遠の別れを告げたのか・・父の遺言書には、生命保険が下りたらどこの会社にいくら返済してくれということが事細かに書いてあった(p86)


・全ての働く人は、自分を必要とされている場所にいて、そこで活躍するのが一番幸せなんだ。会社の大小なんて関係がない。知名度も。オレたちが追求すべきは看板じゃなく、中味だ(p231)


▼引用は、この本からです
ロスジェネの逆襲
ロスジェネの逆襲
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池井戸 潤
ダイヤモンド社
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【私の評価】★★★★☆(83点)



著者経歴

 池井戸 潤(いけいど じゅん)・・・1963年生まれ。三菱銀行勤務を経て、「果つる底なき」で江戸川乱歩賞受賞。著書多数。


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