「下町ロケット」池井戸 潤
2012/02/25公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
■大阪の工場で人工衛星を打ち上げたことかな
と思って、読んでみたら小説でした。
ロケット打ち上げに失敗した研究者が、
研究の道を断念し、
親父の町工場を引き継ぎます。
しかし、そこは一流ロケット技術者。
技術にこだわりのある会社を
地道に経営しています。
ただ、不思議なのは、
失敗したロケットに未練があるのか、
汎用性のない水素エンジンの研究を
続けているということです。
・「お前ら、夢あるか」・・・「オレにはある。自分が作ったエンジンで、ロケットを飛ばすことだ」(p219)
■なんで水素エンジンなんだろうと
思っていたら、国産ロケットには
欠かせない技術だったのです。
この下町の中小企業の技術が
国産ロケットに採用されるのか、
どうか。
最終的には、日本の国産ロケット開発を
一手に請け負う帝国(三菱?)重工に
水素エンジンのバルブシステムを
納入することになりますが、
その間に、資金繰りの問題があったり、
社員の謀反があったり、
特許についての訴訟や、
技術使用料の駆け引きが面白い。
映画向きの一冊だと思いました。
ノンフィクションではないので、
★4つとします。
池井戸さん、
良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・合法であればなにをしてもいいと彼らは思ってますよ。そんなふうにして、ナカシマ工業は、中小企業が開発した技術を自分のものにしてきたんです。(p90)
▼引用は下記の書籍からです。
【私の評価】★★★★☆(84点)
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