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「七つの会議」池井戸 潤

2013/08/12公開 更新
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七つの会議


【私の評価】★★★☆☆(74点)


要約と感想レビュー

 長期休暇ということで、小説に手を出しました。池井戸さんの本は、「オレたちバブル入行組」から「空飛ぶタイヤ」「下町ロケット」「鉄の骨」と読んできました。現場で働く人の心を伝えようとするスタイルは同じです。


 著者は元銀行マンですから、取引先の会社の様子がわかるのです。今回は、コスト削減のために、強度の弱いボルトを製品に使ってしまった会社のリコール隠しをテーマにしています。(池井戸さんの本は、こういうパターン多いな)


 マイナス思考の人、ひたすら厳しい人、ゴマをする人、マイウェイな人。人それぞれ性格は違うものだし、みんな自分の人生を背負っているんだな~ということがわかります。みんな一生懸命生きているのです。


・カスタマー室の主要業務は、クレーム処理である。部下は、ふたり。二十七歳の使えない男と、三十二歳の気の利かない女だ。(p195)


 社会はこういうレベルの高くない人たちで、動いているのかもしれません。それが人間らしいところ。それはそうなんだけど、小説なんだから、もう一歩工夫やひねりが欲しいような気がしました。池井戸さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・僕の商売は小さい。だけど、これはもっと小さい。でも、商売ってそもそもくいう小さなところから大きくしていくもんだと思うんですよ(p115)


・「子供の頃は船乗りになりたいって思っていたのに」毎日窓の外を眺め過ごしているうちに、佐野はようやく思い出した。(p202)


▼引用は下記の書籍からです。
七つの会議
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池井戸 潤
日本経済新聞出版社
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【私の評価】★★★☆☆(74点)


目次

第一話 居眠り八角
第二話 ねじ六奮戦記
第三話 コトブキ退社
第四話 経理屋稼業
第五話 社内政治家
第六話 偽ライオン
第七話 御前会議
第八話 最終議案



著者経歴

 池井戸 潤(いけいど じゅん)・・・1963年生まれ。三菱銀行勤務を経て、「果つる底なき」で江戸川乱歩賞受賞。著書多数。


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