「2022―これから10年、活躍できる人の条件」神田 昌典
2013/01/04公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
■経済の70年周期説と、
人口ピラミッドによる景気予想法から
未来を考える一冊です。
経済の70年周期説では、
明治維新から太平洋戦争までの70年が
一つの歴史サイクル。
終戦から新しい歴史サイクルが始まり、
2015年頃に今、私たちの時代が
終わるという予想です。
リーマンショックや、東日本大震災は、
その流れの一つにすぎないという
考え方です。
・歴史は70年周期で巡っている・・・
大戦景気がはじまったのは1915年で、
終わったのは五年後の1920年。
バブル景気がはじまったのは1985年で、
終わったのは五年後の1990年。(p27)
■では、次の70年サイクルは、
どのような時代となるのでしょうか。
ドルが没落し、アジアの時代となるのか。
終身雇用を前提とした会社が
なくなってしまうのか。
いずれにしろ、
私たち、そして私たちの子どもたちは、
そうした混乱の中でも
生きていかなくてはならないのです。
・時代の変わり目は想定外の連続。
とにかく用心に越したことはない(p52)
■今、日本が、世界が、歴史の変わり目に
あるのは確かなのでしょう。
その混乱の時期こそが、
新しいものが生まれてくる
チャンスの時代でもあるのです。
それよりも、私には神田さんが
ガンであったということのほうが
ショックでしたが、
現在は回復されているようです。
神田さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・四世代がバトンタッチをすることで、
70年間でひとつの歴史を創っていきます・・・
私たちがいまいる歴史サイクルは、
1945年からはじまっています(p38)
・デント氏の予測法を極めて単純化して言えば、
景気は46歳~50歳の人口の増減によって
決まるというものだ(p86)
・なぜ外国人力士は、あれだけうまく日本語が話せるのか?
・・・自分の興味のある分野に限定して、話したい会話を
絞れば、一カ月もするうちに、語句や発音、リズムに
慣れてくる(p160)
・私がお薦めできないのは、借金からはじめる起業。
できる限り小資本ではじめるべき。
一万円を二万円にできる人は、10万円を20万円に、
100万円を200万円に、1000万円を2000万円にできる(p237)
・ほんとうに成長できるのは、夢や希望が叶ったときでは
なく、それが打ち砕かれたときに、それでも
新しい自分自身に向かおうとする力である・・・
私は、癌になった・・(p256)
PHP研究所
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【私の評価】★★★★☆(82点)
■目次
第1章 先が見えない世の中って言うけれど、
それは天気予報があるのに知らないようなもんだ
第2章 平成「ええじゃないか」が、なぜ必要か?
第3章 踊る中国沈む日本
第4章 二〇二四年、会社はなくなる!?
第5章 イン・フォメーションから、エクス・フォメーションへ
第6章 四〇代が、時代のはざまに架ける橋
第7章 二〇二二年―再びページを開くとき
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