「全脳思考」神田 昌典
2009/08/12公開 更新本のソムリエ [PR]
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■前日、ご紹介した
「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」神田 昌典
のステップアップ版となる一冊です。
60分間・・・では、商品販売戦略を見直すため
あらゆる視点からの分析手法、視点が紹介されていました。
「全脳思考」では、そこからステップアップして、
想像力、つまり人のイメージ力を活用した
戦略発想の手法が紹介されています。
■いろいろな手法が紹介されていますが、
一つは、顧客を具体的な個人と想定して、
商品戦略を考える手法。
となりのAさんがこの商品でどうやって
HAPPYになるのか発想することで、
商品の強みをイメージする方法です。
・「成功」を明確にイメージする・・・仮説を試してみる・・・
客観的に観察する・・・「フィードバック」を受ける・・・
信頼性・信憑性のあるものなのか、確認・・・修正(p260)
■また、空から降ってきた風呂敷に入っているものを
想像してもらい、そのイメージから自分の抱えている
問題との相関を考えていく手法も紹介しています。
これは、ある意味、自分の深層意識に隠れた
アイディアを発想する方法の一つ
なのでしょう。
■60分間・・・と比べ、やや迫力不足に感じました。
多分、こうした手法の実践例、成功例が
まだ少ないのではないかと想像します。
とはいえ、発想法としては、
一つの新しい分野であり、
今後の主流になっていくものだと思います。
本の評価としては、★3つとしました。
─────────────────
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・寝る前に、プレゼンに使うプロジェクターを思い浮べるわけ・・・
クライアントがうんうんとうなずいて、とても満足している
イメージを思い浮べながら眠る。(p77)
・「先生は、営業するときに、企画書を持っていくのですか?」
間髪入れず、先生はお答えになった。
「まさか。・・・そもそも相手が何を望んでいるかわからないのに、
まともな企画ができるはずがない」(p53)
・顧客が自分を重ね合わせて見ることができるキャラクターや、
直感的に理解できる比喩を使った物語を通してはじめて、
企業はメッセージを届けることができる。(p203)
ダイヤモンド社 (2009-06-12)
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スピーチの結晶が役に立ちました
導入の部分は期待を持たせてくれたのだが・・・
自分の能力を超えるほど大量に仕事が迫ってる人に
500ページ!
■著者経歴・・・神田 昌典(かんだ まさのり)
外務省勤務、米国で経済学修士、経営学修士(MBA)取得。
その後、米国家電メーカー日本代表を経て、経営コンサルタント。
読んでいただきありがとうございました!
いつも応援ありがとうございます。
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