「恐慌前夜」副島 隆彦
2011/09/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★☆☆☆(68点)
■2008年・・・3年前の書籍です。
当時ドル円は、110円前後をいったりきたり。
そしてサブプライムローン問題が起こるのです。
2008年末には、リーマン・ブラザーズが
倒産しています。
・家を投げ捨てて出ていきさえすれば、
サブプライム・ローンは消えてなくなるのである。
アメリカの住宅ローンはそういう仕組みになっている。
残債がどこまでも追いかけてくるということがない・・・
この住宅ローンの仕組みをノンリコース・ローン
(非遡及ローン)と言う。(p46)
■そうした中、
ドルの暴落を予想しているのは、
素晴らしい。
その反対に、
ユーロが強くなると予想しており、
今のようなユーロ不安からの、
日本円の独歩高は予想できなかったようです。
・サブプライム危機以降はドルの信用(威信)が
全般的に落ちている。それを何とか阻止して、
ドルの信用を維持するために「強いドル」を意識的に
演出している・・しかし、それでもどうせドルはふたたび
大暴落してゆくのである。・・・今年の年末からふたたび
100円を割って、来年は90円、80円台となっていくだろう。(p70)
■しかし、経済とは、波がありますので、
いずれ日本円にも何かが起こるかもしれません。
それも波の一つで、
上がったり下がったり。
それでも私たちは生きていかなくては
ならないのでしょう。
副島(そえじま)さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・調子に乗って、たとえば年金資金の運用のために
300億円ものファニー債とフレディ債を買い込んでしまったのは、
各省官僚上がりの財務担当理事たちだ。
彼ら元官僚たちが、天下り先で大慌てしている様が
目に見えるようである。(p44)
・アメリカは・・・官民あげて時価会計をしなくて
いいように動き出した。もはや恥も外聞もない。・・・
あれほど日本に時価会計を強制して実施させてきたくせに(p116)
・竹中金融相は、銀行の融資先の貸し倒れ債権リスク評価を
厳格に査定するようにと、ゲシュタポ・金融庁にハッパを
かけた・・・ダイエーやミサワホームのような旧UFJ銀行
(三和銀行)の主要な融資先が、・・・恣意的な査定によって
「自力再建は不可能」との"烙印"を押された。(p121)
・BIS(国際決済銀行)は・・・最初から米ロックフェラー
財閥家が関係していて、ヨーロッパに勢力進出侵略した
アメリカ・ロックフェラー家の国際金融機関だといわれている。
・・・BIS基準なる統制手法を作って、
世界中の銀行をにらみつけてきたわけである。(p136)
・石原慎太郎東京都知事が旗を振って、
1000億円の資金で2004年に作った新銀行東京の末路・・・
2008年3月に融資の焦げ付きで問題が表面化した・・・
400億円の追加融資を東京都が出すことで表現上は決着した。
実態はすでに倒産している(p176)■
・投資は長期で行うことが基本である。・・・・
10年以上保有して、買値の数倍に上がるまで待つべきだ。
かつ、投資はあくまで自己責任で行うものである(p245)
【私の評価】★★☆☆☆(68点)
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