「副島隆彦の今こそ金を買う」副島 隆彦
2011/07/24公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(73点)
■現在、金の価格が1オンス1600ドル以上まで
上昇しています。
そして、この本の「今」とは、
なんと2008年。
3年前に現在の金価格の上昇を
予想した本なのです。
・ヨーロッパ各国で、人々がコインを買いに殺到している・・・
だから欧州各国の金ショップでの金貨は売り切れている・・・
インターネット上では1オンス金貨が
1100ドル~1200ドルしている(p42)
■2007年に金は1オンス1000ドルを突破しながらも
2008年に一時、暴落しています。
著者は、この金の暴落時に、
これはドル防衛のための作為的なものと断定し、
将来ドルの信用が低下するにしたがい、
金の価格は上がると予測しているわけです。
ドルとユーロの信用が
揺らいでいる現在、
膨大なお金が行き場を失って、
あちこち徘徊している
といったところなのでしょうか。
いちばん強いのは、
何も持っていない人
なのかもしれません。
・ペーパーマネー(お札、株券、証券、国債など)は、
やがて紙くずになる・・・
私たち庶民は大切な個人資産を、実体を伴った鉱物資源
などの実物資産に移し換えなければならない(p6)
■今なら何でもいえるのでしょうが、
3年前に指摘しているところが、
すごいと思いました。
私は資産がそれほどありませんので、
非常用に金貨を持っているくらいですが、
もう少し買っておけばなあ。
いずれにしろ、
コモディティ(商品)相場は
上下が激しいので、自己責任でお願いいたします。
副島(そえじま)さん、
良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・金貨よりも、あくまで金地金(金の延べ板)がいい。
金貨は、日本国内ではほとんど知られていない
外国の貨幣である。だから、将来、売りに行って
業者に買い取ってもらう時に、どうしても足元を
見られる(p50)
・金は、これらの商品先物業者から
「現物引き受け」(「現受け」あるいは「現引き」)
というかたちで買えばよい。・・・
日本でいちばん安く金を買う方法だ(p18)
・「金ETF」・・・東証は「金の現物と交換できる」
としている。しかし、現物の受け渡しは、実際には
なんとアメリカでしか行なえない。
お客をバカにした話である。(p40)
・金との対比で、銀の隠された重要性も見直されなければ
ならない・・・さらに言うと、銀と並んで注目していい
貴金属はプラチナである(p74)
・世界中の金鉱山からあらたに産出される
年間2500トンの新産金だけでは、すでに
世界全体の金の総需要量を賄うことができなくなっている(p82)
・コモディティ・バスケット通貨体制・・・
金以外の他の貴金属や石油、天然ガス、
レアメタル(稀少金属)や穀物(農産物)までを
含めた多品目の実物を担保にする通貨体制のこと(p88)
【私の評価】★★★☆☆(73点)
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