「【新装版】売れっ娘ホステスの育て方」難波義行
2011/07/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
要約と感想レビュー
まじめな水商売の本をはじめて読みました。夜の世界の水商売には、怖いところがあるのは当たり前。客層として、その筋の人もいます。
そして、アルコールを売る職場ですから、睡眠薬や覚醒剤といった危険もあるのです。
・睡眠薬は水に溶けないのでビールにも溶けません。そこで、泡の部分に隠します。・・・女性は何の疑いもなくビールを飲み、意識を無くしてしまう。そこを連れ帰る。このようにして女性が被害を受けます(p55)
そうした点を理解しつつ、お酒と会話を売る商売である水商売を極めなければ、繁盛店にはなりません。人の顔と名前を覚え、会話の技術でお得意を増やすのです。
会話については、テレビの芸能人が参考になるようです。
・お手本にすべき芸能人・・・島田紳助、志村けん、吉本新喜劇の池乃めだか(p109)
よく考えれば、「会話を売る」というのはたいへんなことです。私個人の経験では、会話のプロと思われるホステスとあまり会ったことがありませんが、首都圏では多いのかも。いずれにしろ、プロを育てることができる店だけが、繁盛するのでしょう。
難波さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・ホステスという職業に社員契約はありません・・・社会的にはパートタイマーです。失業保険も退職金もありません(p38)
・店内恋愛禁止・・・知り合いのマネージャーは、新人のボーイが入ると、「かじったリンゴを売る八百屋はいねーよな」とか「ステーキ屋がうまそうな肉を仕入れるのは、自分で食べるためじゃねーよな」と、理解しやすい例を使って脅します(p62)
・私は、テレビ番組を録画してホステスに観てもらい、この人のこんなところをお手本にするとよい、この人をお手本にしてはいけない、というふうに説明するようにしています(p102)
・「してはいけない話題」・・・野球、政治、経済、宗教の話題です(p20)
・彼(島田紳助)はいま会話している2,3個前の会話を覚えています。そして周りが忘れたころ、それを利用してボケたりコメントを作ったりします(p112)
・接客中は気持ちを集中して、お客の情報を記憶しましょう。そして仕事の途中にメモをしてください・・・名刺をもらっていれば、家で名刺に写します(p189)
・朝起きたら、きのう付いたお客との会話を思い出してください。・・・そして復習をします。そうすれば会話能力の向上に役立ちます(p189)
・会話なんて、幼稚園の子にもできるのです。そんな、人から見ればどうでもいいことに本気で取り組んで、初めてプロなのです。そして、お店全体がそういう雰囲気にならなければ、絶対に流行りません(p207)
【私の評価】★★★☆☆(79点)
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