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「暴走する国家 恐慌化する世界―迫り来る新統制経済体制の罠」副島 隆彦、佐藤 優

2014/04/10公開 更新
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暴走する国家 恐慌化する世界―迫り来る新統制経済体制(ネオ・コーポラティズム)の罠


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

■6年前の気鋭のお二人の一冊です。
 話は国際情勢について、
 現在の分析から未来を予測するものに
 なっています。


 その中で、アメリカから操られている
 日本という国家の仕組みについても
 話がひろがります。


 国家反逆罪がない日本では、
 特捜部がその代わりとして
 危険人物を取り締まるのです。


・日本語で「やけどをする」という言い回しがあります。政治家や官僚が、日本の国益を優先して本気でアメリカと交渉窓口に立ったら、必ずやけどをする。・・・日本操り対策班の言うことを聞かなければ、左遷されるか、スキャンダルで追い詰められる(副島)(p41)


■この本の中では、
 副島さんはオバマ大統領の失脚と、
 ヒラリー大統領の誕生を予想しています。


 佐藤さんは、グルジアの軍事衝突により、
 本当の軍事衝突が発生する時代を
 予想しています。


 残念ながら、佐藤さんの予想が、
 当たっているようです。


・武力による不変更というヨーロッパ・ロシアに存在していたゲームのルールが、アブハジア、南オセチアの独立で完全に破られました・・・軍事衝突という「熱い戦争」の時代が来ると思います(佐藤)(p211)


■情報を集めて時代を読むという
 作業をされているお二人の話を聞いていて、
 「インテリジェンス」という言葉を
 思い出しました。


 現在の情報から、
 未来を知ることができるのです。


 副島さん、佐藤さん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・ヨーロッパの白人には、有色人種に対する差別意識は今も根強く残っています。アメリカに黒人大統領が出現すると、ヨーロッパの人種主義が再び頭をもたげてくる可能性を、私は危惧しています(佐藤)(p29)


・私は既に5年ほど前から、「やがて中東で核が使われる」と予測しています(副島)・・・核が1回使われることになれば、堰を切ったように使用されるようになるでしょう。というのは、今後、核が使われないという蓋然性のほうが少ないからです(佐藤)(p220)


・私たちはイギリス人(19世紀の大英帝国)とアメリカ人(20世紀の世界帝国)の対立を中心に、本当の現代世界史がつくられてきたのだということにそろそろ本気で気づくべきです(副島)(p107)


ロシアと日本を絶対に仲良くさせない、というアメリカの魂胆は、恐るべきものだ・・・4島一括返還でなければ売国奴だと喧伝して、鈴木宗男を葬り去ろうとしたことに大きな疑問を感じます(副島)(p235)


・ロシアの保険会社は全部マフィアが経営する会社です・・・保険会社は取立て屋を持っていて「人間には目が2つある。1つくらい売ってもよい。腎臓は2つある・・」こういう感じで脅します(佐藤)(p66)


暴走する国家 恐慌化する世界―迫り来る新統制経済体制(ネオ・コーポラティズム)の罠
副島 隆彦 佐藤 優
日本文芸社
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【私の評価】★★★☆☆(78点)



目次

序章 アメリカ大統領選に隠された真実
第1章 アメリカ・ドル覇権の崩壊で「恐慌化」する世界
第2章 秘密結社の実像 西欧を動かす民族思想と宗教
第3章 ロシアの野望と裏で操る2大勢力
第4章 グルジアで発火したロシアとアメリカの「熱き戦争」
第5章 劣化し、暴走を始めた日本の行方


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