【書評】「あと2年で国債暴落、1ドル=250円に!!: 日本の未来がいま全て明らかに」カイル バス , 浅井 隆
2025/12/20公開 更新
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【私の評価】★★☆☆☆(60点)
要約と感想レビュー
日本国債の破綻を予言
タイトルの「あと2年で日本国債暴落、1ドル=250円になる」は、2008年のギリシャ国債のデフォルト、サブプライムローンの破綻を予測して儲けたというカイル・バズ氏の予言です。
バス氏は2008年頃からギリシャ国債のCDS(クレジット・デフォルト・スワップ)を買って、利益を上げたのです。
しかし、実際には2025年の現在まで日本国債は破綻していません。日本国債を空売りしていたヘッジ・ファンドはことごとく失敗してきたのです。
バス氏の日本売りファンドは現時点ではまったくと言っていいほど奏功していない・・同ファンドは2012年3月までの間におよそ61%の損失を記録している(p13)
日本からの脱出計画
この本では、日本の経済破綻を前提として、外貨を持つこと、外国に拠点を持つことを推奨しています。それで稼いでいるので、日本国債の破綻を強調しているのでしょう。
海外の拠点の条件は、先進国で、行きやすく、時差が小さいことです。第一候補はニュージーランド、第二はシンガポールです。
現在、日本の長期国債の利率が2%まで上昇しています。日本国債のCDSを見てみると、26ベーシスポイント(0.26%)に上昇していますが、東日本大震災時で125ベーシスポイント(1.25%)ですので、残念ながらちょっと上がったくらいです。
危機を煽って儲けようという一冊だと思いました。浅井さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・長期金利の上昇は、現時点でも歳入の4分の1を占めている「利払い費」のさらなる膨張を促す。金利が2%上がれば、歳入に占める利払い費の割合が80%にまで跳ね上がるという試算もある(p58)
・カイル・バズ・・世界の経済状況と先進諸国の財政状況をつぶさに見ると、壮大なリセットのようなことをせざるを得ないような時期に来ているとしか思えないのです(p112)
・安倍首相は消費増税による景気の腰折れを防ぐため、5兆円規模の経済対策を打ち出した・・・歳出を増やしていては財政再建化などできるはずがない(p134)
・黒田総裁はことあるごとに安倍首相に消費増税を迫る発言を繰り返してきた。「我々はあなたの要求どおり、莫大な国債を買っているのだから、消費税は上げてもらいますよ」とでも言わんばかりに(p145)
▼引用は、この本からです

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【私の評価】★★☆☆☆(60点)
目次
第1部 "破たん"に賭ける男―カイル・バスとは何者か
第2部 衝撃のインタビュー全文
第3部 生き残りのためにあなたがすべきこと―浅井隆の解説
著者経歴
カイル・バス・・・1969年米フロリダ州生まれ。その後テキサス州ダラスに移り、テキサスキリスト大学で経営と不動産を学ぶ。大学を卒業後、米投資銀行ベア・スターンズで金融キャリアをスタートさせる。その後、米運用大手レッグ・メイソンに転職。この二社では主に経営不振企業に投資するディストレスト戦略に従事する。2005年末、テキサス州ダラスを本拠地にヘイマン・キャピタル・マネジメントを設立。米住宅バブルの崩壊、欧州債務危機の到来を見事に的中させ、莫大なリターンを上げる。2011年、米金融専門放送局CNBCが選出した「全時代の投資家ランキング」において一位に選ばれ、著名投資家の仲間入りを果たす
浅井隆(あさい たかし)・・・経済ジャーナリスト。1954年東京都生まれ。早稲田大学政治経済学部在学中に環境問題研究会などを主宰。同校中退後、毎日新聞社に入社。写真記者として独自の取材、執筆活動を展開する。1994年に独立。1996年、従来にないまったく新しい形態の21世紀型情報商社「第二海援隊」を設立し、以後その経営に携わる一方、精力的に執筆・講演活動を続ける。2005年7月、日本を改革・再生するための日本初の会社である「再生日本21」を立ち上げた
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