「伝える力」池上 彰
2011/01/18公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
■テレビで絶好調の池上さんの登場です。
書籍も絶好調のようです。
そんな池上さんでも、
新入社員のときには
先輩との実力の差にショックを受け、
家に帰ってから
書き方の修行をしていたそうです。
・先輩記者が書いた原稿をひたすら丸写しした・・・ニュース原稿の書き方を頭と腕に叩き込んでいったのです(p107)
■テレビでは常に的確な解説をしてくれる
池上さんですが、
30年間、ひたすら分かりやすい説明の
修行を続けてきた結果が、
今の池上彰になっているということなのです。
こうして考えてみると、
「伝える力」は「続ける力」で
作られたのだとわかります。
・本を読む時間がないという人がよくいますが、そんなことはないはずです・・・電車の中・・・出張の車中、寝る前の15分、昼休みの10分・・(p187)
■原稿の作り方だけまとめてみると、
▼事実を調べる(読書も)
▼推敲する(時間を置く)
▼カタカナ語を使わない
というのが印象的でした。
池上さん、良い本をありがとうございました。
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■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・「自分がいかに物事を知らないか」を知ることからスタートするしかありません。そして、事実に対する畏れを持つことも大切です。(p29)
・自分でできる努力は最大限した上で、わからないことは素直に聞いて教えを請う、という姿勢こそが大切です。(p38)
・ある報告をするために現地にリサーチに行くとします・・・事前に報告書のフォーマットを確認し、頭に叩き込んで、それを常に意識しながら現地調査をすることが大切です(p109)
・小泉純一郎氏は総理大臣のとき、カタカナ語を極力使わないようにという指示を出しました(p140)
・日本経済が回復しつつあります。どうしてでしょうか?それは、小泉内閣のおかげなんです・・・どうして小泉内閣のおかげかというと、小泉さんは日本経済の回復のために何もしてくれなかったからです・・・企業は、自力で立て直しをはかるしかありませんでした(p52)
【私の評価】★★★☆☆(77点)
■著者経歴・・・池上 彰(いけがみ あきら)
1950年生まれ。
1973年NHK入局。
報道記者として警視庁、気象庁、文部省、宮内庁等を担当。
1994年より「週刊こどもニュース」でお父さん役。
2005年NHKを退社し、フリー。
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