「亜玖夢博士の経済入門」橘 玲
2010/08/25公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(84点)
要約と感想レビュー
■笑うセールスマンの
新宿歌舞伎町版です。
喪黒 福造(もぐろ ふくぞう)の
代わりとして
亜玖夢(あくむ)博士が登場します。
この本が面白いのは、囚人のジレンマや、
コールドリーディングを
笑うセールスマンばりの奇怪な物語の中で
学べるということ。
世界征服を目指す中国人マフィアや、
ヤクザ、浮浪者が出てきますが、
歌舞伎町と思えば笑って許せるでしょう。
・占い師の技法は、大きくホットリーディングとコールドリーディングに分けられる。ホットリーディングはあらかじめ相手の情報を調べておく手法・・・コールドリーディングでは、相談者のことをなにも知らない状態から占いを当てる(p155)
■単に心理学や経済学を教える本が
いくらでもありますが、
笑ってイメージがつかめる本は
少ないものです。
気軽に読める本だと思います。
橘さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・たくさん借りれば借りるほど君は不幸ではなくなっていく。百億円の借金をしていれば、どうせ生きているあいだには返せんのだから、自分が借金をしていることすら忘れてしまうだろう(p18)
・人生は、一回かぎりのゲームではない。君の一生は、何度も繰り返される人間関係の織物なのだ。・・・ヤクザ同士でも、現実には、よほどの理由がなければ最初から相手にケンカを売ったりしない。・・・人間関係の基本が協調であることを示している(p61)
・自己破産・・・日本という国が、金融業者からぼったくることを国民に推奨している法律のことだよ。どんなに無理な借金をしても、悪意を証明できなければぜんぶチャラになっちゃうんだ(p243)
【私の評価】★★★★☆(84点)
著者経歴
橘 玲(たちばな あきら)・・・作家。1959年生まれ。早稲田大学卒業。「海外投資を楽しむ会」創設のメンバー。2002年、金融情報小説『マネーロンダリング』でデビュー
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