「心を鍛える言葉」白石 豊
2010/08/26公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
名言集のようなタイトルですが、内容はメンタル強化法、つまり心を鍛える技術集となっています。一般生活からスポーツまで網羅しており、この本に書いてあることをするだけで、かなり効果があるのではないでしょうか。
私が素晴らしいと思ったのは、内観、呼吸法、セルフトークなどと現在、広くメンタル強化法として使われている技法を網羅していることです。特に、呼吸法は中村天風さんの方法とまったく同じであり、私も愛用しているものです。
・ゆっくり息を吸いながら心の中で「宇宙の無限の力が丹田におさめられ、全身に満ち渡った」と言います。次に息を止めてお尻をしめておいて、「~が達成されている」とか、「心も体も健康だ」とか、「~病が治った」といった具合に言うわけです。最後に息を吐きながら、「体内の老廃物が完全に吐き出されて、全身がきれいになった。若返った」とやります(p133)
メンタル強化としては、セルフトーク、つまり自分が自分に語りかける言葉が大切です。セルフイメージが心の中にしっかり根をはるように、口癖を作るのです。また、「集中内観」もセルフイメージ向上に効果的です。これは1週間、100時間のあいだに、自分の半生を見つめ直すという作業です。どれほど多くの方々に支えられて、現在の自分があるのかに気づき、感謝の気持ちが出てくるという。
それ以外にも、タイマーで15分に限定して、自分が一生でやり遂げたいことを、思いつくままに書き出してみる方法も紹介されています。メンタル強化本としては、よくまとまっていてお勧めできると思います。白石さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・長嶋茂雄・・・「球がスーッと入ってくればガンと打つ。・・・ヤマをかけず、打率のことも考えず、スーッとくればガン。これですよ」(p80)
・『真剣にやっていれば、必ず行きづまる。それでも一心になってやっていると、ひょいと通じるものだ。通じないのは、行きづまる段階までいく真剣さが足りないということだ』(梶浦逸外老師)(p173)
【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
第1章 心は鍛えるものである
第2章 意欲を引き出す
第3章 自信をつける
第4章 集中力を高める
第5章 感情をコントロールする
第6章 「頑張れ」だけで頑張れますか?
第7章 こうすれば伸びる!指導の言葉
第8章 禅語に学ぶ
終章 川上哲治氏(元巨人軍監督)との対話
著者経歴
白石豊(しらいし ゆたか)・・・福島大学人間発達文化学類教授。1954年生まれ。筑波大学大学院体育研究科修了。大学での講義のかたわら、数多くのスポーツ選手にメンタル面のアドバイスを行っている
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