「大震災の後で人生について語るということ」橘 玲

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大震災の後で人生について語るということ

【私の評価】★★★☆☆(78点)


■2011/3/11の
 東日本大震災と原子力発電事故。


 今、日本は大きな転換点にあると
 著者は言います。


 すでに不動産神話は崩れた。


 大企業は潰れないという神話も
 崩れた。


 原子力の安全神話も崩れた。


 次に続くのは何なのでしょうか。


・戦後の日本人の人生設計は
 四つの神話の上に築かれてきました。
 1 不動産は上がりつづける。
 2 会社はつぶれない。
 3 円はもっとも安全な資産だ
 4 国家が破産することなどありえない。(p132)


■著者が伝えたいことは、

 大きな変化が予想されるとき、
 リスクに備える必要がある
 ということです。


 例えば、サラリーマンは、
 かなりの部分を会社に依存しています。


 そのサラリーマンが、資産の多くを
 自社株として持っているとしたら
 会社が倒産したら、何も残らない。


 さらに、大きく考えると、
 日本という国家が破産したら、
 どうなるのでしょうか。


・サラリーマンの人生というのは、
 四十代までひたすら会社に貯金して、
 五十代から回収をはじめ、満額の退職金をもらって
 すべての帳尻が合うようにでいています(p79)


■著者が言いたいことは、
 どのようなことがあっても対応できる
 心積りが必要ということです。


 現実を直視すれば、
 未来に起こることは
 だいたい予想できます。


 「こんなはずではなかった」
 とは、
 言わないようにしたいものですね。


 橘さん、
 良い本をありがとうございました。


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■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・地価が恒常的に下落している日本では、
 賃貸生活が有利になる一方で、
 マイホームはますますハイリスクな
 投資になってしまったのです(p55)


・金利が急激に上がっていくときに、
 もっとも確実に破産する方法は
 変動金利(短期金利)で
 多額の借金をすることです(p173)


・サラリーマンになるということは、
 会社から毎月給料という配当を受け取り、
 退職金として元金が償還される債権を
 買うようなものなのです(p68)


・サラリーマンが真面目なのは
 日本人の気質ではなくて、
 仕事をさぼって解雇されたときに
 失うものがあまりにも大きい
からなのです(p74)


・人的資本が小さく、なおかつ
 金融資本もほとんどないなら・・
 高いレバレッジをかけて大損しても、
 自己破産すればいいだけです。(p170)


大震災の後で人生について語るということ
橘 玲
講談社
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【私の評価】★★★☆☆(78点)


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■目次

1 日本人の人生設計を変えた四つの神話
 日本を襲った二羽の「ブラックスワン」
 不動産神話―持ち家は賃貸より得だ
 会社神話―大きな会社に就職して定年まで勤める
 円神話―日本人なら円資産を保有するのが安心だ
 国家神話―定年後は年金で暮らせばいい
2 ポスト3・11の人生設計
 伽藍からバザールへ―人的資本のリスクを分散する
 世界市場投資のすすめ―金融資本を分散する
 なぜふつうのおばさんが億万長者になるのか?
 大震災の後で人生を語るということ


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