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「道をひらく」松下 幸之助

2006/10/16公開 更新
本のソムリエ
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道をひらく


【私の評価】★★★★☆(89点)


要約と感想レビュー

松下幸之助の道

私は、カセットテープ版の『松下幸之助 経営百話』を持っています。車で移動するときに、このテープをなんども聞いているわけです。


そして、一番感慨深いのは、女性のナレーターが、この「道をひらく」にある「道」を読み上げることころなのです。なんどウルウルしたことか。


松下幸之助本人がしゃべっているわけではなく、女性のナレーターが話しているのに、心に感じるものがあるのです。松下幸之助の基本は、使命感を持って生きようとうものであり、この「道」の語りは、それを最もよく表現しているといえるでしょう。


自分には自分に与えられた道がある。天与の尊い道がある。どんな道かは知らないが、ほかの人には歩めない、自分だけしか歩めない、二度と歩めぬかけがえのないこの道。広い時もある。せまい時もある。・・・(p10)

志を立てる

松下幸之助が重視しているのは、志を立てることです。そのためには、他人の評価よりも、まず自分で自分を評価するということが重要です。自分の在り方が、本当によいのかどうか、素直に自己評価することがむすかしいのです。


志さえ立てることができれば、あとは努力するだけです。もちろん目標に向かって長時間働くことは尊いことです。同じように、今までよりも一時間少なく働いて、今まで以上の成果をあげることも、また尊いのです。自分の働き方を改善していけばいいわけです。


本でもテープでも、やはり繰り返して読む、聞くことで、松下幸之助の心が伝わってくるのだと思います。この本も繰り返して読んでいただきたい一冊ですので、★4つとしました。


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この本で私が共感した名言

・志を立てれば、事はもはや半ばは達せられたといってよい。(p14)


・命じたからには、これを追求しなければならぬ。どこまでもトコトン追求しなければならぬ。それが命じた者の責任ある態度というものであろう。(p189)


・こどもの心には私心がない。とらわれがない。いいものはいいし、わるいものはわるい。だから思わぬものごとの本質をつくことがしばしばある。(p46)


▼引用は、この本からです。
道をひらく


【私の評価】★★★★☆(89点)


目次

運命を切りひらくために
日々を新鮮な心で迎えるために
ともによりよく生きるために
みずから決断を下すときに
困難にぶつかったときに
自信を失ったときに
仕事をより向上させるために
事業をよりよく伸ばすために
自主独立の信念をもつために
生きがいある人生のために
国の道をひらくために



著者経歴

松下 幸之助・・・パナソニック(旧松下電器)グループ創業者。PHP研究所創設者。1894年生まれ。9歳から火鉢店、自転車店に奉公し、大阪電灯(株)勤務。1918年松下電器を創業。1946年PHP研究所を創設。1989年94歳で永眠。


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この著者の本


コメント(1)

最近読んだ本は、松下幸之助さんの「道をひらく」です。

困った時、悩んだ時、頭の中が混乱するくらいに騒然と
している時も、本を読むことで"会話"できるというか、
相談にのってくれるというか、そんな不思議な感覚に
なる本ですね。何度も読み返したいです。

本のソムリエさんの一日一冊を読み始めて、少しずつ
自分が変わり始めていると思います。
ありがとうございます。

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