「カエルの楽園」百田尚樹

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カエルの楽園

【私の評価】★★★☆☆(70点)


■ゆっくりと進行する危機に対応できずに
 死んでしまう「ゆでガエル
 という言葉があります。


 この本では、
 「日本」を平和を愛するツチガエル、
 「中国」を肉食のウシガエル、
 「米国」を楽園を見守るワシに
 たとえています。


 もちろん「カエルの楽園」とは、
 ツチガエルの楽園、
 日本のこと。


・この国中のカエルが皆,
 常に平和を願っている。
 自分たちの幸せじゃなくて,
 世界のカエルの幸せを願っている・・
 世界がこの思想を学べば,
 この世からすべての争いが消える(p41)


■カエルの楽園では、
 ワシが見守っているため
 平和が保たれています。


 しかし、楽園の周辺地域では、
 肉食のウシガエルが
 カエルを食用にしていました。


 そうした恐ろしい状況を
 訴えるカエルもいましたが、
 多くのツチガエルは平和思想が
 平和を守っていると信じていたのです。


 つまり、平和を愛するウシガエルの
 公正と信義に信頼して、安全と生存を
 保持しようと決意したのですね。


・一,カエルを信じろ 
 二,カエルと争うな
 三,争うための力を持つな(p169)


■結果して、多民族を信じ、戦いを避け、
 戦う準備のできていないツチガエルは、
 ウシガエルの食料となってしまいます。


 そして、楽園といわれた国家は
 消滅したのでした。


 想定内で面白くありませんが,
 「現実は小説より奇なり」
 ということなのでしょう。


 百田さん、
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・あんたのじいさんのじいさんの,
 そのまたじいさんが一度だけ悪いことをしたのを,
 あんたは永久に謝り続けるのか(p63)


・「しかしウシガエルを追い払わなければ,
 この国は乗っ取られるかもしれないんですよ。
 国を奪われたら,いずれは彼らに
 食べられてしまう可能性もあります」
 「考えすぎだ」(p137)


争いは話し合いで解決できるのです。
 力に訴えることを許してはいけません。
 話し合いこそ,パナージュのカエルが
 取るべき道です(p151)


・わたしは他のカエルを殺すくらいなら,
 殺される方を選びます。
 三戒を守って,黙って死んでいきます(p199)


・ツチガエルを食べたウシガエルは
 三匹です。その三匹がたまたま間違いを
 犯したからと言って,ウシガエル全部を
 敵と看做すのは愚かなことではありませんか。
 ウシガエルのほとんどは友好的なのですから(p230)


カエルの楽園
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百田尚樹
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【私の評価】★★★☆☆(70点)



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