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「お客様は「えこひいき」しなさい! 3倍売れる「顧客差別」の方法」高田 靖久

2016/11/17公開 更新
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お客様は「えこひいき」しなさい! 3倍売れる「顧客差別」の方法 (中経の文庫)


【私の評価】★★★★★(92点)


要約と感想レビュー

■お客様を「えこひいき」しなさい!
 と言われて思い浮かぶのは
 ポイントカードやクーポンです。


 10回来店したら300円値引き。
 クーポンで30%値引き。


 しかし、著者は
 単なるポイントやクーポンは
 やめなさいと言います。


・フリーペーパーやクーポンサイトも、無駄な値引きを引き起こす(p94)


■なぜかといえば、値引きで人を集めても
 安ければよい客が増えるだけで、
 利益は減少する。


 さらに常連客へのサービス低下で
 常連客に不満が溜まる。


 ついには常連客が離れ、
 「値引き」でしか
 集客できなくなってしまうのです。


 どこかのハンバーガー屋さんの
 ようですね。


・1 値引きで集客して、いつもの2倍のお客様が来る。
 2 お客様が来て忙しいが、儲けはいっしょ。
 3 お店がバタバタして、常連客へのサービスが劣化。
 4 自然と常連客が離れはじめ、売上げが減少する。
 5 減少した売上げを、さらなる値引きで集客(p103)


■著者の「えこひいき」は、
 価格以外のものです。


 お客を名前で呼ぶ。
 いつもの商品を覚えている。
 誕生日を祝う。


 常連客に感謝の気持ちを
 形と行動で示すのです。


 分かっているんだけど、
 できないんだよな~。


 高田さん、
 良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・お店に入った瞬間、「高田さん」と名前で呼ばれる・・「いつもの」それで、私の好きな銘柄のビールが出てくるお店なんて、この世には存在しない(p39)


・「あのお店、私だけデザートが豪華だったのよ」「あのホテル、今回はスイートルームにアップグレードしてくれたのよ」こういう場面で、口コミが発生するのだ(p45)


・顧客の情報が、女将の頭の中にしかない・・これが、この天ぷら屋の最大の欠点だ(p127)


・「このお客様は左利き」「沖縄が好き」「10月は仕事が忙しい」など。そのお客様が、次に来店した際に、その情報を使って喜ばせるためだ(p131)


・お客様を4段階にランク分け・・・上位客にはバースデー割引のDMを送るとともに、その月限定の特別メニューの案内や、花束を贈ったりしている(p151)


・ニュースレターは全てのお客様に送らない・・美容院や飲食店の売上げは、上位10%の『ファン客層』で、45%占められている(p206)


▼引用は下記の書籍からです。
お客様は「えこひいき」しなさい! 3倍売れる「顧客差別」の方法 (中経の文庫)
高田 靖久
KADOKAWA (2016-11-12)
売り上げランキング: 236


【私の評価】★★★★★(92点)



著者経歴

 高田 靖久(たかだ やすひさ)・・・「顧客管理士」事務所 3×3JUKE(インフィニティイノベーション株式会社)代表取締役。1971年生まれ。元東芝ITコントロールシステム(株)所属。顧客管理システムグループ責任者。売れない営業マンから、「給料の五分の一」を自己投資。短期間で、売り上げ拡大する顧客が続出。現在は独立し、このノウハウを飲食店や美容院を中心に、お店の「顧客戦略立ち上げの支援」や「販売促進のサポート」を行っている。


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目次

第1章 なぜ、えこひいきが重要なのか?
第2章 どのお客様をえこひいきするか?
第3章 『マン・ツー・カンパニー』の経営を行なう―えこひいきする「仕組み」をつくれ!1
第4章 驚異の『ランクアップシステム』を実行せよ!―えこひいきする「仕組み」をつくれ!2
第5章 お客様にかける「経費」をえこひいきしろ!
最終章 えこひいきマーケティングとは、その他のお客様を切り捨てるものではない

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