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「最初から「100回客」を集める方法」高田 靖久

2020/10/29公開 更新
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「最初から「100回客」を集める方法」高田 靖久


【私の評価】★★★★★(95点)


要約と感想レビュー

ニュースレターで顧客との関係を深める集客コンサルタントが、さらにバージョンアップしたようです。これまでは一見客をダイレクトメールやメルマガでファンにする方法でしたが、この本では新しい集客に焦点を当てています。それは社員によるポスティングです。既存客には名前付きのニュースレターを配布し、そのついでに、その周辺の家にポスティングしていくのです。


実は、クリーニング店や単価の安いお店では、ニュースレターの郵送コストが制約となっており、それを打開するのがポスティングだったというわけです。ポスティングを業務に組み込めば郵送料はかからないし、お客様に「商品の魅力」を直接伝えることができるのです。チラシ配りも同じことで、販促として社員自ら自社の魅力を「伝え続ける」のです。


・常連客向けのニュースレターには、あえてお客様の名前を書いてお届けする・・・お客様からすごく喜ばれるというのだ(p148)


チラシを戸別に配るポスティングというとどこにでもある販促法のように感じますが、どこが違うのでしょうか。それは価格の安さや特売をPRするのではなくこだわりの技術やオーナーの思いを込めたチラシを、社員が配るのです。それを何年も続ける。なるほど!チラシを極めるのですね。


ある大富豪がチラシのポスティングひとつにもノウハウがあり、カラーのチラシをばらまく前に自分で試行錯誤して眼力をつけないとカネをドブに捨てることになるよ、と言っていたことを思い出しました。


・「ポスティングをしている行為自体に効果がある」・・・なぜなら、「一所懸命配っている姿を見たからお店に来てみたよ」というお客様も多くいらっしゃるからだ(p172)


著者はニュースレターによる販促から試行錯誤を繰り返し、手作りチラシの自前ポスティングにたどり着いたのです。インターネットの時代となりそもそもポスティングすらしていないお店が多いのではないでしょうか。


そういえばと思い、実際に我が家のチラシを見てもクリーニング店や美容室のチラシを見たことがありませんでした。最近は店舗にオーナーの想いを大きく書き出している飲食店もあり、ポスティングに限らずお店の「価値観」を伝える大切さは今後も大きくなっていくのでしょう。「価値観」による販促がさらに進化したということで★5としました。高田さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・新ポスティングシステムの狙いは、安さを伝えることではない。価値観を伝えることだ(p163)


・どんな人が、・どんな技術で、・どんな思いで、お店をやっているのか、それを伝え続ける(p57)


・価値観で集めたお客様は、8割以上がリピーターになっていく(p41)


・安さを売りに集めた客は、次も同じくらい安くしないと来ていただきにくい。なので、お客様が定着しない(p25)


▼引用は、この本からです
「最初から「100回客」を集める方法」高田 靖久
高田 靖久、同文舘出版


【私の評価】★★★★★(95点)


目次

1章 ネット集客の落とし穴 間違った新規集客方法
2章 新規客が集まらない「3つ」の理由
3章 売上半減の業界から生まれた新規集客方法
4章 「100回客」をザクザク集める方法
5章 バリューレターの使い方



著者経歴

高田 靖久(たかた やすひさ)・・・大手IT企業にて20 年間、美容院・飲食店を中心とした、顧客管理ソフトおよび顧客戦略支援ツールの商品企画・販売に携わる。営業および店舗経営ノウハウをツール化して既存クライアントに提供したところ、前年比300%アップなど、売上拡大するお店が続出。現在は独立し、美容院・サロンや飲食店、クリーニング店、寝具店、ガソリンスタンドを中心に、お店の「顧客戦略立ち上げの支援」や「販売促進のサポート」を行なっている。顧客戦略支援ツールおよび顧客管理ソフトの販売・導入実績は1800 店舗を超える。


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