「「1回きりのお客様」を「100回客」に育てなさい!」高田 靖久
2009/03/05公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★★(93点)
要約と感想レビュー
■この本は、物語からはじまります。
ある兄弟が父親から店を引き継いだ
のですが、売り上げは低迷。
料理、雰囲気、接客は、
何も変わっていないのに
どうしてお客様が減っていくのか、
あなたは悩み不安に思っています。
ところが、弟が売り方を変えてから
店の売り上げは徐々に上がりはじめ、
繁盛店となっていきました。
さて、その売り方とは
何でしょうか?
■その答えは、顧客に定期的に送る
ダイレクトメールでした。
ダイレクトメールを送ることで
経営者の熱い思い、こだわり、
店の歴史や伝説がお客様に伝わる。
そうすると、お客様が二度、三度と、
ご来店するようになったのです。
こうした仕組みを構築するためには、
まず顧客情報を収集することです。
そして、その顧客に向けて
ダイレクトメール、チラシ、ホームページで
受賞歴、お客様の声を伝えていく。
■伝えるときのコツは、
チラシにしろ広告にしろ
「人」を紹介することです。
つまり、そこで働いている私たちを
お客様に知ってもらうのです。
商品もサービスも良いのは当たり前ですから、
その中で自分の店を選んでもらうためには、
そこに理由が必要となるのです。
・なぜ人は、知らない寿司屋のドアを開けるのに、あそこまで勇気が要るのだろうか。それは、・・・その寿司屋で働いている「人」がわからないから勇気がいる(p139)
■この本のすごいところは、
「問題→答え→理由→実績」の構成で、
わかりやすい上に、説得力があることです。
さらに、800ものクライアントのデータから、
1回きりのお客様のうち10%を再来店させると
売り上げが上がっていくという。
説得力が違います。
私が経営者なら、
すぐお金を出したくなるでしょう。
本の構成としては、
神田昌典を越えていると思いました。
本の作り方のスタンダードになるような
一冊ということで本の評価としては、
文句なく★5つとしました。
PS 著者は現在サラリーマンのようですが、給与を十分考えてあげないと独立してしまうかもしれませんよ。社長!→結局、独立されたそうです。
この本で私が共感した名言
・1 まずは「思い出す」
↓
2 「そう言えば、あの店はよかったな」(p42)
・「あなたの店をえらばなければならない理由」このメッセージを、商品や対象を絞って発信していくのだ。すると、他店との「違い」が明確になってくる。(p134)
・口コミを起こそうとするなら、お客様を「えこひいき」すればいいのだ。・・・毎回、「売り込まないダイレクトメール」を送る(p182)
▼引用は、この本からです。
【私の評価】★★★★★(93点)
目次
1章 なぜ、お客様はリピートしないのか?
2章 1回きりのお客様を「7倍」固定客にする方法
3章 7倍固定客にする「3つのルール」
4章 成功を左右する「顧客情報」の活用法
5章 なぜ、新規客が集まらないのか?
6章 新規客をザクザク集める方法
最終章 販促術よりも大事なこと
著者経歴
高田 靖久(たかだ やすひさ)・・・「顧客管理士」事務所 3×3JUKE(インフィニティイノベーション株式会社)代表取締役。1971年生まれ。元東芝ITコントロールシステム(株)所属。顧客管理システムグループ責任者。売れない営業マンから、「給料の五分の一」を自己投資。短期間で、売り上げ拡大する顧客が続出。現在は独立し、このノウハウを飲食店や美容院を中心に、お店の「顧客戦略立ち上げの支援」や「販売促進のサポート」を行っている。
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