「人間通」谷沢 永一

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人間通 (新潮選書)

【私の評価】★★★☆☆(73点)


■六十六歳となった関西大学名誉教授が、
 人生で早く知っておきたかったことを
 綴った一冊です。


 人間というものは、
 完璧ではなく
 得意、不得手がある。


 そうした中で、
 組織の中でリーダーとなる人は
 人の心がわからなくてはならない
 と言っています。


・組織の要となり世の礎となりうるための
 必要条件はただひとつと言える。
 それは他人の心がわかることである。
 ただそれだけである。(p17)


■そして、人間というものは、
 一生を通じて自分を認めてくれ、
 認めてくれと叫んでいるようなもの。


 人が昇進すれば、
 自分の境遇を比較し、
 嫉妬の思いが心を満たす。


 それが悪い影響を与える場合もあれば、
 個人の努力を促す場合もある。


 なんと人間とは、
 欲深い動物なのでしょうか。


・人間が生涯をかけて最も強く追い求め
 欲しがるものはなにか。
 詰まるところはただ一筋、
 自分が世間から少しでも高く
 認められる評価
である(p41)


■最後に、人から舐められる人は、
 本業に真剣に取り組むべしと
 助言しています。


 人は自分の居場所を上げるために、
 人を見下したい欲求がある。


 そうした本性を跳ね返すためには、
 真剣に取り組む姿勢を
 見せなくてはならないということです。


 谷沢先生、
 良い本をありがとうございました。


─────────────────────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・舐められる・・・
 相手がこちらを貶めるために何か仕掛けてくる場合は、
 相手が切り込みに成功すると自信を持っているからであり、
 それは自分が平素から舐められているゆえである・・
 本職に精を出して気を張りつめていなければならなぬ(p38)


根回しは単に面子を立てるだけではない。
 その人の自覚を高め遣る気を起こさせえる手立てである。
 人を心の底から喜ばせる素晴らしい措置なのである(p68)


・現代はあまりに書物が多すぎる・・・
 その主題に関係があるらしい本を一冊残らず
 全部買ってタクシーで帰ったらよい。
 恐らく十万円もあれば大丈夫だろう。
 それを高価いと思う根性が間違っている(p101)


・官僚は上に弱く下に強い・・・
 独立自尊の気概を以て事業を起そうとする
 可愛気のない型には、手をかえ
 品をかえ意地悪の限りを尽くす(p146)


・官僚が保持する特権である通達なるものは
 稀代の毒薬として作用する。平成二年三月、
 大蔵省銀行局長土田正顕は俗に総量規制と呼ばれる
 短い通達を全国すべての金融機関に発した(p154)


人間通 (新潮選書)
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谷沢 永一
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【私の評価】★★★☆☆(73点)


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■目次

人と人
組織と人
言葉と人
本と人
国家と人
人間通になるための百冊


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