「人は「話し方」で9割変わる」福田 健
2015/01/08公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
要約と感想レビュー
話し方というものは、人それぞれです。おばさんのように、どこまでも話し続けられる人もいれば、ひと言で終わってしまう人もいる。プライベートでも仕事でも、人間関係を作るのが雑談です。雑談を軽視してはいけません。だからこそ、この本を読んでプライベートは楽しく、仕事は効果的に人と対話できるようにしたいものです。
例えば、一日一回、相手の目を見て、三分でも五分でもよいから、一日一回会話をする時間をとって、今日一日、どんなことがあったか、話すことにすれば、家庭での会話は活性化されることでしょう。また、話しながら、相手がこちらの話にどう反応しているかを、キャッチするれば、会話上手と言われるようになるのです。
「話し方」にも技術がありますから、日頃、訓練する必要があるのです。だから、著者はタクシーに乗ったら先に、「よろしくお願いします」と、運転手さんに声をかけることにしているという。
・話が途切れるのは、最初のやりとりのように、「ひと言」で答えて終わってしまうからである・・このくらいの答えはしてほしい(p187)
人間関係さえ構築できていれば、ちょっとした失敗はカバーできるのです。人間関係を構築するためには、敵を作らないことでしょう。具体的には、頭から否定しないことです。否定されれば、だれでも感情的になってしまうからです。つまり、人間は感情の動物ですので、相手の感情に配慮しながら話すことが非常に大事になります。最初に、「そうだね」と一旦受け入れるような一言を入れるだけでも、受け止め方はだいぶちがうのです。
また、自分ばかり話し過ぎもだめですが、まずは自分から声をかけてみる。相手の興味を探してみる。相手の話を聴いて、話を膨らましていく。会話のキャッチボールをうまくやりながら、話が盛り上がれば、それは楽しいことだと思います。
・いきなり否定しないこと。・・・「Bのように現状を踏まえた考えも大切だけど、わたしはこの際、新しい発想を打ち出したAの考えに賛成だな」このような言い方をしたほうがよい。(p195)
話すこと、聞くことが、人間関係の基本になります。確かに話し方で仕事の9割が決まるのは事実だと思いました。話し方で変わるのですから、相手を変えるのではなく、自分が変わることで人間関係を変えていくのです。
会話も、アイ・コンタクトも、お辞儀も、訓練で変わるのです。常に自分を客観的に見て、修正していく。そういうことで、レベルが上がっていくのでしょう。福田さん、良い本をありがとうございました。福田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・返し方のコツは、つまるところ、「相手の話をよく聞く」という、いたって当たり前なところに帰結する・・
・意図の察知
・視点を変える
・内容を具体的に(p189)
・ヨーロッパの人の本で読んだんだけど、"会話を楽しむ"というのは、違う意見と出会うことだと。日本人のは、お互いに反論しないで、「フンフン」と聞いているコミュニケーションの仕方だと書いてあった(p34)
・質問は、もっと的を絞ったほうがよい。「金曜日の晩の札幌はいかがでしたか?」(p168)
・お辞儀には人柄が現れる(p46)
・あいさつする際、相手よりほんの一秒長く、アイ・コンタクトをする・・先に目をそらさない練習なのだ(p48)
経済界
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【私の評価】★★★☆☆(74点)
目次
第1章 話し方次第で、人生は変わる
―人の心が読めれば臨機応変に対応できる
第2章 初対面で心をつかむ話し方
―言葉だけでなく表情・動作も大事な要素
第3章 身近な人と"いい関係"を保つ話し方
―さり気ない言葉・他愛のない話の効用
第4章 「話す力」は「聞く技術」で磨かれる
―聞きながら相手をリードする方法
第5章 「話し方で9割変わる」具体例
―仕事・恋愛・人間関係にスグ効く
著者経歴
福田健(ふくだ たけし)・・・1961年、中央大学法学部卒業後、大和運輸(ヤマト運輸)に入社。1967年、言論科学研究所入所。指導部長、理事を歴任。1983年、(株)話し方研究所設立、同研究所所長に就任。2004年、会長。コミュニケーションを軸にした講演、講座に出講。また、話し方研究所主催のセミナーでも直接指導にあたる
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