「何を話せばいいのかわからない人のための雑談のルール」松橋 良紀
2015/01/09公開 更新本のソムリエ [PR]
Tweet
【私の評価】★★★★☆(88点)
要約と感想レビュー
著者は、カウンセラー養成講座で心理学を学び、自分のコミュニケーション力を改善しました。そうしたら、営業マンとしての月収が20万円から100万円に増えました。それまでいかに自分本位の営業をしていたのか、養成講座で学び、それを改善したのです。いかに自分本位の話し方をしていたのか、ということでしょう。
営業マンで雑談が苦手な人は、準備が足りないのです。著者は、ネタ帳を持ち歩いているという。雑談の話題としてよく使われる定番ネタは、天気・気候、趣味、ニュース、友人の話 家族の話、健康関係の話を話題にしましょう。
・部下との雑談の機会はなるべく増やすようにしています。それから、時間があれば現場に行って社員と話し、夜は一杯飲むようにしています(p39)
仕事にしろ営業にしろ、基本は人間関係の構築なのです。人間関係ができていなければ、仕事を依頼されても理由をつけてやりません。人間関係ができていなければ、営業をかけられても買うはずはないのです。
だから、あなたを印象づけるために、別れ際に「今日のお話は大変勉強になりました!ありがとうございました!」「またお会いできるのを楽しみにしております!」などと言ってみるのも効果的です。
著者の場合は、すぐに帰らずに雑談をじっくりするようになったら、解約されることが極端に減ったという。これも人間関係なのでしょう。
・人間関係が構築されていないと、こんなにもスッパリと冷酷に断ることができるものなんだなあ(p165)
人間関係を構築するためには、雑談により自分という人間を知ってもらうことが必要だと分かりました。そして、相手という人間を知ることも重要。そうした関係がなければ、なにも始まらないということです。
松橋さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・名刺をもらったら、連想ゲームのように、同じ名前の有名人や、似ている知人をイメージしながら・・覚えるまえで何度もその人の名前を呼んで話をするのがポイントです(p66)
・相手の気分を簡単に明るくする方法・・旅行の話や学生時代の話などは、雑談を楽しく盛り上げる有効なネタ(p71)
・困った時には質問返し!・・「この始末、どうしてくれるんだ!」・・「申し訳ありません。どう対応するのが適切でしょうか?」(p99)
・出来事や情報を語るだけの雑談ではなく、「自分はどう感じたか」「何を思ったのか」自分の体験と感情を語る雑談を心がけましょう(p143)
・「余計な話はいいからすぐに本題に入れ」という空気を作り出すお客様も多くいます。ところが、実はこのようなお客様ほどベテラン営業は売りやすい人だと判断します。なぜなら、押されると断れない人なのです(p33)
・他人の評価のために生きていませんか?・・「特別な努力をしていない、ありのままの自分でもOKだ」という、自分自身を受け入れることから始まります(p203)
中経出版
売り上げランキング: 124,726
【私の評価】★★★★☆(88点)
目次
Chapter1 雑談はなぜ必要?
Chapter2 雑談の基本を身につけよう!
Chapter3 雑談の応用技術
Chapter4 雑談を盛り上げる聞き方の技術とは?
Chapter5 ビジネスで使える雑談の技術
Chapter6 雑談上手になるためのメンタルテクニック
著者経歴
松橋良紀(まつはし りょうき)・・・一般社団法人日本聴き方協会 代表理事。コミュニケーション総合研究所 代表理事。株式会社リフレームズ 代表取締役。高校卒業後に青森から上京。営業職に就くが、あまりに売れないためクビ寸前になる。30才でカウンセラー養成学校で心理学を学んだ途端に、3年間売れなかったダメダメセールスマンが、たった一ヶ月で全国430中NO1に変貌を遂げる。クビ寸前から支店長になり、そして社内研修講師として全営業所の全社員の営業研修を担当すると、1年で売上を140%アップ。36才から㈱SSIで、営業兼自己啓発インストラクターとして活躍。営業16年間で、約1万件を超える対面営業と、多くの研修講師を経験する。2007年に日本聴き方協会を設立。現在は、コミュニケーション総合研究所代表として、対人関係で悩む人を無くすためのセミナーやコンサルを多数開催。
読んでいただきありがとうございました!
この記事が参考になったと思った方は、
クリックをお願いいたします。
↓ ↓ ↓
人気ブログランキングへ
コメントする