「すごい雑談力 25万人が自信をつけた話し方・聞き方のルール」松橋良紀
2022/03/15公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
心理学と雑談術で全国トップ営業マン
まったく売れないダメ営業マンが心理学と雑談術を学んだところ、いきなり全国トップ営業マンになったという著者が教える雑談術です。信頼関係を築くための雑談術はすでに体系化されていますので、これを学べばよいのです。
例えば、自己開示する、笑顔を磨く、相手の名前を会話に入れる、質問で話し終える、オーバーリアクションで驚きを伝える、自己紹介用のキャッチフレーズをつくる等のテクニックがありますが、みなさん、どのくらいできているでしょうか。
「グットアンドニュー」・・「よかったこと(Good)」と、「新しい発見(New)」を1人ずつ発表して、全員で共有すればOKです(p49)
お客様の話を15分聞く
特に営業では、相手にしゃべらせて話を盛り上げるのが王道です。そのためには、相手が話題を切り出したら、自分を出さずに、その話題を深く聞いていくことが大事になります。例えば、相手が「〇〇に行ってきた」と話題を提供したら「へえ、○○に?」と一言で返すのです。
相手が「悩んでいるんです」と言ったら、「すごく悩まれているんですね・・」と沈黙するわけです。つまり、自分を出さずに相手に合わせる、ペーシングで相手の波長に合わせることで印象が良くなるのです。言葉だけでなく、動作や表情も合わせましょう。
そうやって、相手のことを話題にして、お客様の話を15分聞くだけで契約数が上がるというのです。自ら話題を切り出したら、必ず質問で終えるようにして、お客様の話を引き出すのです。
一言で返そう・・・雷門に行ってきたんだよ」「へえ、雷門に?」(p101)
知人や友人をシェア
著者はつねに「下から目線」で接し、「何かしら誘われたときは断らない」ことにしていたという。そして、知人や友人をシェアして人脈を紹介しあうのです。
コミュニケーションはすでに体系化されているので、内容は一般的なものですが、著者の体験をからめて大切なところを強調するメリハリが素晴らしいと思いました。人間関係、コミュニケーションは仕事だけでなく人生全体に影響するテクニックですので、初めて知ったという人は、ぜひこの本で人間関係の基本を知っていただきたいと思います。
また、既知の方でもコミュニケーションは技術として知っていることよりも、実際に行動できているかどうかが大事ですので、何度も学び訓練したいものです。松橋さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・社内での雑談は、信用を貯金・・・雑談のないオンラインでのコミュニケーションは、その信用貯金の残高を取り崩している(p38)
・その分野で成功したいなら100冊くらい読みなさい(p164)
・今日、残業をお願いしたいんだけど、何時くらいまでならできるかな?(p123)
【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
序章 いま、なぜ雑談の必要性が高まっているのか?
第1章 雑談のピンチを一瞬でチャンスに変える技術
第2章 口よりも耳! 雑談を盛り上げる聞き方の技術
第3章 「何を話せばいいの?」がなくなる〝無限ネタ術
第4章 相手に合わせることが9割「タイプ別の雑談法」
第5章 プライベートが10倍楽しくなる男女の雑談術
著者経歴
松橋良紀(まつはし りょうき)・・・一般社団法人日本聴き方協会 代表理事。コミュニケーション総合研究所 代表理事。株式会社リフレームズ 代表取締役。高校卒業後に青森から上京。営業職に就くが、あまりに売れないためクビ寸前になる。30才でカウンセラー養成学校で心理学を学んだ途端に、3年間売れなかったダメダメセールスマンが、たった一ヶ月で全国430中NO1に変貌を遂げる。クビ寸前から支店長になり、そして社内研修講師として全営業所の全社員の営業研修を担当すると、1年で売上を140%アップ。36才から㈱SSIで、営業兼自己啓発インストラクターとして活躍。営業16年間で、約1万件を超える対面営業と、多くの研修講師を経験する。2007年に日本聴き方協会を設立。現在は、コミュニケーション総合研究所代表として、対人関係で悩む人を無くすためのセミナーやコンサルを多数開催。
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