至誠堂
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【私の評価】★★★☆☆(79点)
■大英帝国において出世するための秘訣を
パーキンソンさんが教えてくれる一冊。
パーキンソンの法則といえば、
「役人の数は、仕事が増えようが減ろうが、ひたすら増大する」
「仕事の量は、与えられた時間まで膨張する」
「審議に要する時間は、その支出の額に反比例する」
「「かねは入っただけ出る」
などが有名ですね。
パーキンソンさんによれば、
まず、手っ取り早いところでは、
結婚相手によって運命が変わるとのこと。
・上流社会というものは、多くは、むこ族によって
出来ているということが理解されてくるだろう。・・・
義父をどう選択するかに、君の将来がかかっている(p23)
■次に、組織のなかで出世していくと、
組織との戦いが始まります。
それは、無駄な仕事と
書類の山との格闘です。
いかに無駄な仕事を無視し、
書類仕事を即効でさばき、
大切な仕事に集中することがでるのか、
ということ。
・よいマネージャーは先手を打つのを忘れないということだ。
かれは日常業務の洪水で、
自分がオフィスに閉じこめられるようなことはしない。
問題が書類になるより先に手を打ってしまう。(p179)
■結局、良い組織というものは、
必然的に肥大化し、腐敗し、
衰退するものなのかもしれません。
それを防ぐことは、あまりにも難しい。
あまりに古い本で、
文体も翻訳も読みにくいのが難点でしたが、
組織の法則に興味があるのならぜひ。
パーキンソンさん、
良いお話をありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・理論的にいえば、つねに正しい人物(もしいるとすれば)は
その組織の長たるべきで、そういうことも多い。だが、
事実においては、しばしばかれは不人気すぎる。かれ自身の
野心という点からいえば、十に一つは間違ってみせて、
残りのものを安心させる配慮が必要だ(p158)
・君がナンバー2になれるかどうかは、
巧みな書類処理にかかっている。・・・
郵便物は八時四五分に開封され、このオフィスのならわしでは、
五十通が九時十五分までに処理される(p176)
・拡大は複雑を意味し、複雑は腐敗を意味する・・・
重役会の人数が多すぎないか?
送り状や請求書にハンコの数が多すぎないか?(p269)
・幹部は、大ざっぱにいって、二つの種類にわけられる。
技術的に何か新しいことをはじめる能力のあるものと、
現存している組織を管理するだけの力しかないものとだ・・・
日常の仕事の能力がいちばん高く評価されているところでは、
すでに腐敗がはじまっているのだ(p271)
・管理費に約10パーセントを費し、そのうちの半分が
本社で使われるという能率のよい会社がかなり多い。
一般的にいえば、統計、申告書、報告書に対する
中央の要求が大きくなればなるほど、ただそれを
ファイルするだけにも人員が大勢必要となる(p187)
・戦時中の増税はすでに配当にまで課税していたが、
平時になっても税は下がらす、とかく増大の気味があり・・・
法人税(1938年の37%に比較して、1952年は56%)のせいで、
会社は利益があがったということをみとめなくなった(p236)
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