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「縁、この不思議なるもの―人生で出会った人々」松下 幸之助

2011/07/06公開 更新
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縁、この不思議なるもの 人生で出会った人々 (PHP文庫)


【私の評価】★★★★☆(83点)


要約と感想レビュー

■経営の神様、松下幸之助が
 どのような人と出会って、
 どのような学びを得てきたのか、
 綴った一冊です。


 なるほど、
 丁稚時代は商売の基本を学び、
 知人からは熱心さの大切さを学び、
 そして協力者との出会い・・・。


 しかし、こうした出会いを
 実際の自分のものにでき、
 自分の商売に反映できたのは
 松下幸之助のすごさなのでしょう。


・とくに強く感じたことの一つは、やはり何をするのでも、結局は誠実な熱意がものをいうということです(p25)


■こうしてみると、
 松下幸之助は会う人、会う人を
 最大限活用してきたことがわかります。


 良いところは真似る。

 優秀な人は会社に入ってもらう。

 相談して、納得したところは取り入れる。


 こうした素直で実直な対応が、
 松下幸之助の運命を決めてきたのでしょう。


・どんな仕事でも、とにかく自分なりに真剣な思いを込めて、一所懸命、根限りの努力をしたときには、そこに大きな喜びというか満足感というか、そんな気持ちが生じてくるものです(p35)


■エピソードから、松下幸之助の視点が
 垣間見れる一冊でした。


 松下さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・奉公・・・朝は、夏は五時、冬でも五時半には起きて店の内外の掃除から始まり・・・お店は九時半か十時まであけていますから・・・晩飯を済ませてからは店番をするというのがだいたいの日課でした(p16)


・販売とか集金というものは、商売ですから厳格に行なうけれども、お得意さんに対しては心からの感謝の念を持ち、何か事があったときにはいち早くかけつけてお手伝いするのが商売人としての努めである、という考えに立って、たえずお得意先のために奉公、奉仕していました(p18)


・大田垣さん・・・関西電力の社長・・・「そうか、きみがやれないのなら、仕方がない。私がやろう。・・・しかし、社長が直接やるとなれば、労務担当の重役はいらなくなる。だから、きみにはやめてもらうが、それでもいいか」(p133)


・今静かに考えてみますと、九歳の子どもを、自分の膝元から遠く手放さなければならなかったということは、母としてはこのうえなくつらいことであったにちがいないと思います。・・・ぼくが幸いにして健康に恵まれて長生きし、これまで仕事を進めてくることができたのも、やはりそうした母の切なる願い、思いの賜物であろうという気がしてならないのです。(p180)


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【私の評価】★★★★☆(83点)



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