説得力:根底に何が正しいかということに基づく信念を持ちつつも、同時に時を考え、場所を考え、相手を考え、情理を尽くした十分な配慮というものがあって、はじめてその主張なり、訴えが説得力を持ってくるのだと思う。
●コーチングでは人を4つのタイプに分けるという考え方があります。自分でやりたいコントローラ、アイディアマンのプロモータ、人間関係のサポータ、冷静沈着なアナライザです。相手によって、コミュニケーションの手法を変えるのです。
「熱いビジネスチームをつくる4つのタイプ」鈴木義幸、ディスカバー・トゥエンティワン
●技術的なことは上の本にまかせますが、松下幸之助が人を指導、説得するときには、相手の人間性を考えていたのですから、コーチングの技術を身につけていたと言えます。松下幸之助は名コーチであったに違いありません。
■この本で私が共感したところは次のとおりです。
・指導者として事を行なうのは、いわゆる公事であって、私事ではない。・・・・・・だから指導者はそのことに怠りがないよう、自分に対して、また下の人に対して、ある種のきびしさを持たなくてはならない。
・指導者は体は遊んでいても心は働かせていることが大事である
・指導者は世間のこわさを知り身を正していかなければならない
・小事にとらわれて大事を忘れてはならないが、小さな失敗はきびしく叱り、大きな失敗に対してはむしろこれを発展の資として研究していくということも、一面には必要ではないかと思う。
・理外の理:指導者はふつうの理をこえたより高い理を知らなくてはならない
●指導者が注意すべき点、102項目について、日本と中国の古典の事例を示しならが、松下自身が「なるほど、こういう時にはこのように考え、行動しなくてはいかんな」と感じたことをまとめた一冊です。
●松下幸之助の本は、どれを読んでも、その考察の深さに感嘆させられます。恐るべし松下幸之助。
「指導者の条件」松下幸之助
(私の評価:★★★★★)95点
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