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【書評】「あきれるほど小さい習慣」古川武士

2026/08/10公開 更新
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「あきれるほど小さい習慣」古川武士


【私の評価】★★★★★(90点)
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要約と感想レビュー


まずは「あきれるほど小さく」始める

「本のソムリエの人生を変える習慣術」というセミナーを企画しようと思い、参考とするために手に取った一冊です。著者は日立製作所などを経て2006年に独立し、習慣化をテーマにしたコンサルティング会社として個人向けの「習慣化の学校」と法人向けの「習慣化研修」を提供しています。


著者はこの本で、習慣化で大切なのは頑張ることではなく「あきれるほど小さく始める」ことだとしています。小説家になりたいなら、「毎日、机に座り、1行書く」。英語を勉強したいなら、「1日1回、英単語帳を開く」。運動を習慣にしたいなら、「1分でいいから体を動かす」のです。


目安は「熱があってもできるレベル」です。老子の「千里の道も一歩から」という言葉も、2500年前から同じことを教えているのでしょう。たとえ小さくても「今の自分にできる一歩」を積み重ねる。そのベビーステップによって自分との約束を守り続けることが、習慣化の第一歩なのです。


大切なのは、習慣は「あきれるほど小さく始める」ということです(p14)

なぜ「小さい一歩」なら続けられるのか

では、なぜ「あきれるほど小さい習慣」が効果的なのでしょうか。その理由の一つは、人間の脳には「変化を拒もうとする力」があるからです。


決意したときはやる気満々でも、数日すると面倒になってしまう。人は快楽を求め、苦痛を避けようとするから「しんどい」と続かないのです。


だからこそ、脳が抵抗しないくらい小さく始める。たとえば、「週3回、1時間走る」よりも、「毎日15分走る」ほうが習慣として定着しやすいのです。


小さな行動なら、始めるときの心理的な抵抗は小さく、さらに、いったん行動すれば、次の一歩が見えてくるのです。


小さな成功体験の積み重ねによって、「自分にもできる」という感覚が育つ(心理学者アルバート・バンデューラ)(p77)

小さく続けて「無意識」を味方につける

この本では習慣化の過程で脳に起きることを「意識」と「無意識」で説明しています。


新しいことを始めようとすると、無意識という「黒い犬」が、「どうせ続かない」「そんなことをしても意味がない」と抵抗してくるといいます。確かに、「どうせ自分は続かない」と思い込んでいる人は少なくないでしょう。


では、どうすれば黒い犬(無意識)を味方につけることができるのでしょうか。その答えが、ベビーステップを30日間続けることです。つまり、小さな行動を繰り返すことで、それを「いつも通り」にしてしまえば、無意識が「いつも通り」と認識して自然にできるようになるのです。


習慣化とは、意志の力で頑張り続けることではなく、「頑張らなくてもできる状態」を作ることなのです。


意識と無意識の力関係を5:95・・・私たちはかならず「黒い犬(無意識)」の抵抗を受けます(p106)

続ける仕組みを作る

では、小さく始めた習慣を、さらにどうすれば長く続けられるのでしょうか。本書では、いくつか具体的な方法が紹介されています。


一つは、「条件」と「行動」をあらかじめ結びつけておくことです。「移動時間になったら、音声学習をする」「仕事を開始したら、15分間はメールを見ない」「会社でコピーをしている間は、ストレッチをする」というように、「○○したら△△する」と決めてしまうのです。


二つ目は、記録すること。著者によれば、「記録していた人」は「していなかった人」より、継続率が一貫して高かったという。


三つめは、中断したときに再開するためのセルフトークをあらかじめ用意しておくこと。「中断は想定内」「まだ大丈夫」「今日からまた小さく始めよう」といったセルフトークを決めておくのです。


この本を読むと、習慣化に必要なのは意志力ではなく、「小さく始め、続けられる仕組みを作り、止まったらまた始める」ことなのだとわかりました。


古川さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言


・はじめは、たった1分でできることで十分です(p235)


・「行動が先で、気持ちはあと」(p140)


・やめたい習慣・・・1つだけルールを決めて、制限をかけましょう・・・YouTubeを観るときはグレースケールにする・・・スクリーンタイム(アプリ使用時間の制限)を設定する(p194)


・「スマホを触りたくなったら、〇〇をする」という習慣とセットにすればいい(p196)


▼引用は、この本からです
「あきれるほど小さい習慣」古川武士
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古川武士 (著)、ダイヤモンド社


【私の評価】★★★★★(90点)


目次


第1章 「あきれるほど」小さく始める  習慣を「始める」コツ
第2章 「続く人」は意志が強いわけではない  習慣を「続ける」コツ
第3章 止まっても、「また」始めればいい  習慣を「再開する」コツ
第4章 「小さい習慣」を「大きい習慣」にする  習慣を「育てる」コツ
終章 人生を変える力は、あなたの中にある


著者経歴


古川武士(ふるかわ たけし)・・・習慣化コンサルタント。習慣化コンサルティング株式会社代表取締役。1977年、大阪府生まれ。関西大学卒業後、日立製作所などを経て2006年に独立。日本で唯一の習慣化をテーマにしたコンサルティング会社を設立。個人向けの「習慣化の学校」、法人向けの「習慣化研修」を提供している。


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