【書評】「信頼される人の話し方 軽く見られる人の話し方 言葉×声×メンタルの掛け合わせで人を惹きつける」 司 拓也
2026/07/22公開 更新
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【私の評価】★★★★★(90点)
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要約と感想レビュー
説明者として罵声を浴びた日
言葉・声・表情・メンタルを改善することで信頼される話し方を指導しているコミュニケーショントレーナーによる一冊です。
著者が話し方を改善しようと決意したきっかけとなったのは、会社の説明会での体験でした。説明者として話していた著者に、「誠意が感じられない。信用できない!」という罵声が飛んできたのです。
ショックで落ち込んだ著者は、自分のプレゼンを録画して見返しました。すると、そこには落ち着きがなく、緊張で早口になり、言葉に重みのない自分がいたのです。相手から適当に扱っていい人間と見られていたのでしょう。
その映像を見て著者は、表情・声・姿勢・メンタル、話し方を改善していくことを決意。毎日、自分の声を録音してチェックして改善していきました。その改善点をまとめたのが、この本なのです。
「この人は信頼に値するか」「それとも、適当にあしらっていい相手か」その都度、無意識のうちに判断されている(p5)
信頼される話し方
著者は、自分の話し方を一つずつ改善していきました。
まず、視線については、相手の左目(相手から見て)を見た後、穏やかにそらすのがベストだといいます。目を合わせない、あるいは視線がキョロキョロと泳ぐのは良くないシグナルとして相手に伝わります。
話の「間」も大切です。話し始めの「1秒の間」が、信頼感を生みます。話を終えた後は、口を閉じること。「えー」「あのー」というフィラー(つなぎ言葉)がなくなり、聞きやすくなります。
声については、あくびをするように喉を広げて話すという方法が紹介されています。これは声に深みと力を与えるためであり、試してみる価値があるように感じました。
「1秒」間を開けてから話し始める・・・1秒の「沈黙」があるだけで、聞き手の印象はまったく変わります(p44)
評価される話し方
信頼されるようになったら、次はさらに上を目指すために評価される話し方を紹介しています。
組織で評価される人は、上司に対して結論と道筋を先に示します。さらに、上司の期待値をコントロールするのも上手です。例えば、明日朝一で資料を頼まれたときも、断るのではなく現実的な案と代案を示すのです。
また、組織で評価される人は、議論では感情的にならず、言葉の定義を明確にしたり、議論の論点を整理して建設的な結論に導きます。
仕事を指示するときも、目的やゴール、やり方や期限を明確にしチェックするタイミングもあらかじめ決めておきます。そうすれば、手戻りがなくなり部下の作業は効率的に進むのです。
評価される人は、相手が知りたいであろう「結論」と、相手が次に何をすべきかという「道筋」を最初に占めします(p59)
人は変われる
この本の最後のメッセージは、「人は変われる」ということです。
世の中には「自分は変われない」と思い込んでいる人がいます。しかし、小さな行動の積み重ねで、誰もが変わることができるのです。
そして、少しずつ変わった自分に気づくことができれば、自然と自己肯定感が生まれ、自信がついてくるのです。
「まずは小さな行動を」大切にしていきたいものです。司さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・あなたの一挙手一投足は、常に周りの人々に見られ、聞かれ、評価されている(p5)
・「でも」「いや」から始めれば、そこで議論は終わりです。「なるほど」「その上で」から始めれば、議論は発展します(p104)
・自己肯定感・・・行動する→小さな変化が起きる→「お、意外とできたな」と感じる→結果的に、自信がついてくる(p185)
▼引用は、この本からです

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司 拓也 (著)、KADOKAWA
【私の評価】★★★★★(90点)
目次
第1章 信頼を落としてしまう「無意識の所作」をやめる
第2章 信頼される人の話し方には型がある
第3章 信頼される人は「声を整える」
第4章 信頼される人の裏メンタル術
著者経歴
司 拓也(つかさ たくや)・・・コミュニケーショントレーナー。「信頼される人になるには何が必要か?相手から軽んじられない人になるには?」を徹底的に研究。話し方、声の出し方、心の状態、印象の整え方を学び、「信頼とは、言葉・声・表情・メンタルが一致している状態である」と定義づけた。この"シンクロニシティ・プレゼンス(言葉・声・心が自然に一致し、信頼感を引き出す在り方)"をどうすればつくれるかを体系化し、同じような悩みを抱える人に伝える中で、グループレッスン、個人コンサル、企業研修で高い成果をあげる。
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