「一流の失敗、三流の失敗」信長
2023/01/27公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(82点)
要約と感想レビュー
新宿No.1ホストから、現在ではドバイで経営者として活躍している信長さんに、ビジネスで連続して成果を出し続けるコツを教えてもらいましょう。ホストとは実力と成果だけがすべての世界であり、ビジネスでいえば個人事業主のようなものです。そうしたホストの世界で生き残っているのは、チャレンジする人です。
成功確率の低い、路上での声がけにチャレンジする。新しいヘアスタイルにチャレンジする。新しいスマホを使ってみる。SNSでお客様と交流してみる。チャレンジする人は、行動量が多いのです。チャレンジする人は失敗の量も多いのですが、比例して成功の量も多くなるのです。成功とお金は人がとの出会いが持ってきてくれるのですから、見込み客と出会うチャンスを増やす行動を続けなくては、成功はやってこないのです。
・路上で女性に声をかける・・・成功確率・・・1割もありません。No.1ホストでも1割です(p5)
そしてチャレンジする人は、過去の成功や自己流にこだわりを持たず、他人の成功例を真似します。ホストが相手のことを調べて、台本を作って話を盛り上げるなら、それを営業トークとして真似る。熱量のある人たちのグループに属してその人達の熱量をもらいながら、行動を真似てみる。身近にいる成功者を真似すればいいのです
成功パターンと思われることを探して、それを真似て、自分に合っているのかどうかテストしまくるのです。そして自分に合っているなら継続する、合わないならやめればよいのです。普通の人はうまくいかないと失敗と思ってしまいますが、信長さんに言わせれば、テストして自分に合わないとわかったので、別の方法をテストしてみようという成功へのプロセスでしかないのです。
・連続して成果を出し続けている・・・自己流を通さず、他人の成功から学び、自分のビジネスに取り入れて続けている(p94)
信長さんが最後に伝えたいことは、お金を稼ぐことが最終目的ではないということです。信長さんもホストでNo.1になって高級マンションに引っ越し、ブランド品を買ったりしましたが、仕事の成果は落ちていったのです。信長さんが気づいたのは、ホストになったのはお金を稼ぐことが目的ではなく、「お金を稼いで新しい職業につくこと」だったということです。
信長さんは成功が続かないのは、お金を稼ぐことの先に本当の目的が見えなくなっているからではないか、と分析しています。在、ドバイでビジネスを立ち上げている信長さんだけあって説得力ある一冊でした。信長さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・初対面の人と会い続ける・・・「宝探しゲーム」のようなものです(p37)
・付き合わない人・・1機嫌が悪い人、2口や文句を言うネガティブ思考の人、3他責でいる人(p81)
・30代以降であっても「頼まれ力」があれば、さまざまな仕事が集まってきます(p109)
・ある程度、転職を繰り返して天職にたどりつく(p194)
【私の評価】★★★★☆(82点)
目次
第1章 成功確率が1割以下でも迷わずに動こう
第2章 動け! 動け! 動け!
第3章 失敗は成功を継続させるカギだ
第4章 成功後こそ「この破滅パターン」に気をつけろ
第5章 №1ホストの「その後」
著者経歴
信長(のぶなが)・・・作家、出版社代表。元歌舞伎町No.1ホスト。1979年生まれ、東京都出身。早稲田大学教育学部卒業。学生時代から家庭教師、塾講師の傍ら、ホストの道に入る。当初は、体重90kg以上で女性とも上手くコミュニケーションがとれずに結果が残せずにいた中、入店4ヶ月目で初めての指名を取った直後に№1を達成。通算28回「No.1ホスト」となる。これまで3万人以上の女性を接客。2014年に『シャンパンタワー交渉術』(講談社)を出版後は、国内外のテレビ、雑誌、ラジオなどから多くの取材を受ける。現在はアラブ首長国連邦の最大都市ドバイに在住し、会社経営を含むマルチな活動を送っている。
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