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仕事のデジタル化が進む「大前研一 ポスト・コロナ時代の稼ぎ方」

2021/01/08公開 更新
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「大前研一 ポスト・コロナ時代の稼ぎ方」


【私の評価】★★★☆☆(74点)


要約と感想レビュー

コロナウイルス流行によりオンラインに移行

ポスト・コロナ時代とは、新型コロナウイルス流行により生活・仕事の形がオンラインに移行してしまった世界のことです。一言でいえば、スマホ、インターネットを使っていつでも、どこでも、何でもできてしまう。


例えば、請求書作成も支払いも出前発注も旅行計画もスマホかネット環境があれば終わるのです。仕事で言えば、総務、経理、購買といった間接業務は半分になると大前さんは予想しています。人が減れば、企業の生み出した付加価値額を従業員数で割って算出する「労働生産性」は、増加していくのです。


間接業務の中の不要な業務を洗い出し、それらを廃止や削減することでコストを低減するには、まず間接業務を細分化する・・・間接業務のコストの4割削減を目標にすべきだ(大前研一)(p38)

すべてのサービスがネットで簡単に

仕事、サービスのすべてがスマホ、ネットでできるように変わっていくのでしょう。メルカリ、ZOZO、出前館、LINE、グノシー、食べログなどネットに特化した企業が大きくなっていくのです。


例えば、カーシェアリングが一般的になると、車の販売台数は70%下がると見られています。すべてのサービスがネットで簡単にできるようになると社会が効率化され、そのためのベンチャー企業の仕事はなくなることはないのです。


「出前館」の場合、月の掲載料がわずか3000円であることに加え、手数料が5%、Tポイントが2%ですから、販促費率は約8%と圧倒的に安くなります(中村利江)(p287)

労働生産性が高くなる

新しい時代には、世界的視点でベストプラクティスを探すことが大事になるという。良いアイデア、サービスは今後も出てくると思われますので、アンテナを高くしておくことが大切です。


最終的に日本の労働生産性が高くなれば、より豊かな世界が作られていくことになるのです。大前さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・欧米や、アジアでも香港やシンガポールにおいては、安い金額で雇える介護人材が豊富にいるため・・・親の介護が必要になったとしても・・・年収700万円をあきらめべ、自らフルタイムで介護にあたるという発想そのものが存在しない(大前研一)(p34)


・仕事が発生したときは、最初に品質基準を尋ね、さらに作業の途中で「ここまでできましたが、この方向でいいですか」と随時、上司に確認をとる(佐々木常夫)


・日本電産では、グループを挙げて一週間ごとに管理を徹底して実行しています・・・・「すぐやる」「必ずやる」「出来るまでやる」(川勝宣昭)(p253)


・何回「出前館」を使ってもらえるかどうかが大事・・・最近は、「年間注文回数が3~9回のブロンズになると、離脱率が減って、"出前館"中毒になりやすくなる」ということがわかってきた(中村利江)(p294)


▼引用は、この本からです
「大前研一 ポスト・コロナ時代の稼ぎ方」
大前 研一、プレジデント社


【私の評価】★★★☆☆(74点)


目次

パート1生産性改革編
 第一章 生産性を高める経営 大前研一
 第二章 クラウドサービスを活用した間接業務の効率化
 第三章 ほぼ全員残業ゼロでも10年連続増収増益を果たしている理由
 第四章 経営戦略としてのワークライフバランス
 第五章 「BUYMA」による海外購買のイノベーション
パート2高収益企業の研究編
 第一章 高収益企業の経営戦略 大前研一
 第二章 トップブランドを生むCSV(企業価値)
 第三章 日本電産から学んだ、強い会社をつくる条件
 第四章 「出前館」のビジネスモデルと夢の街づくり



著者経歴

大前研一(おおまえ けんいち)・・・早稲田大学卒業後、東京工業大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士号を取得。日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、現在(株)ビジネス・ブレークスルー代表取締役会長、ビジネス・ブレークスルー大学学長。


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