「大きく稼ぐ経営者になる脳のアップグレード術」西田文郎
2020/02/23公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(85点)
要約と感想レビュー
なぜ世の中に大金持ちが少ないか
この本は「ツキを超える成功力」に加筆・修正をした新装版とのこと。著者の主張は、潜在意識にある自己イメージ以上に人は成長しないということです。なぜ、世の中に大金持ちが少ないかといえば、大金持ちになるイメージを持っている人が少ないからです。
そこらへんを散歩していて富士山の山頂に立てないように、普通に会社で働いていては大金持ちにはなれないのです。大金持ちになるためには大金持ちになるだけ、多くの人を喜ばせ幸せにしなくてはなりません。
大成功者は、世の中に対する使命感を持ち、「自分の仕事は必ず人々の役に立ち、必ず人々の幸福を増進する」と信じている(p152)
目標をNo.1にすれば早く達成する
目標は高く設定するべきです。最終目標をNo.1にすれば達成スピードがアップするのです。さらに、高い目標は心を躍らせ、ワクワクしてきます。しかし、普通の人は、高い目標を設定しません。
なぜなら普通の人は、自信がないのでムリだと思ってしまうので、小さな願望しか抱けないのです。仮に大きな願望を持ったとしても、だんだん疲れて、目の前にある問題のほうに気が取られて、持続しないというのです。
「ぼちぼち稼ぐ人間」と、「なかなか稼げない人間」の違いは・・・自分の商売を、自分の仕事を、なめているかどうか・・・なめるとは、"あなどる""たかをくくる"ことであり、別の言い方をすれば、本気になっていないということだ(p34)
「だからダメ」より「なにクソ!」
印象的だったのは、天才とは失敗しない人間ではなく、どんなに失敗しても「だからダメだ」と思うのではなく、「なにクソ!」と思える人間ということです。強運の人は、高い目標を設定するので、必ずとんでもない苦しみにぶつかります。
そこで、うまくいく人は、失敗したときの落ち込み・無力感を、「悔しさ」に変えられるのです。「なにクソ!」「チクショウ!」「今に見ていろ!」と粘り強く、その苦しみを克服するのです。悔しさというマイナス感情を利用して、苦しみを克服するのです。マイナスをプラスにする人間が天才なのです。潜在意識の世界は怖いなと思いました。西田さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・「金は悪であり、貧乏は善だ」という思想をインプットされた彼らの潜在意識は、本人の意思とは関わりなく、いつの間にかその思想を実現してしまったのである(p26)
・営業トークでも、まず相手に有利な刺激・情報を与えることがテクニックとされている・・・「得をしたと感じさせる」・・「自己重要感を満たす」・・「信頼感を与える」・・「恐怖感を煽る」(p66)
・消費者を喜ばせようとする他喜力が、ヒット商品を生み出す・・・配偶者を喜ばせようとする他喜力が、幸せな夫婦を作る・・勝ち組とは、人をたくさん喜ばせた人たちである(p68)
【私の評価】★★★★☆(85点)
目次
序 章 商売では何が必要か
第1章 まずは 本気になる
第2章 次に 人を喜ばせる
第3章 さらに 強欲になる
第4章 そして使命感・感謝を抱く
第5章 最終的に 一流になる
終 章 今は何をすればいいのか
著者経歴
西田 文郎(にしだ ふみお)・・・1949年生まれ。株式会社サンリ代表取締役会長。「強運開発」コンサルタント。これまで多くの経営者やアスリートたちを成功に導く。
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