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「トヨタで学んだ動線思考 最短・最速で結果を出す」原マサヒコ

2019/11/21公開 更新
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トヨタで学んだ動線思考 最短・最速で結果を出す (単行本)


【私の評価】★★★☆☆(78点)


要約と感想レビュー

動線思考とは

トヨタで学んだ著者が教えるムダのない仕事術です。タイトルの動線思考とは、動きのムダをなくすこと。例えば、エレベーターはできるだけ使わず階段を使う。改札の前にICカードを準備しておく。文章を書くのは午前中。午後は体を動かす仕事。チェックリストを作って準備時間を減らす。ちょっとした工夫ですが、これを積み上げるのです。


一人ひとりが自分の仕事を分析し、振り返る習慣を持つように仕向けるのです。「もっと効率よくやる方法はないか?」「どうしたら今の動きを習慣化することができるだろうか」と考え続け、テストし、マニュアルに組み込んで実行し、定着させるのです。


動線1つの違いで数秒違えば、一日で1分違ってくる。10人が働いていれば、1日で10分違ってくる。すると1カ月では3~4時間も違ってきます(p8)

目的を意識する

実際の行動だけでなく、ホワイトカラーの仕事のムダを減らすことができます。そもそもこの会議の目的は何なのか?そもそもこの資料を作る目的は何なのか?社内の資料であれば、内容が伝わるA4一枚くらいで良いのではないか。こうした工夫を積み上げるのです。


どんな仕事にも目的があります。会議にしろ、資料にしろ、その作業がどう活用されてどんな未来に繋がるのか、といった点を頭に置きながら仕事をすれば、より効果的な仕事ができるのではないでしょうか。


社内でやりとりする資料については「凝りすぎる」のもムダな動きと言えるでしょう(p73)

目的を意識する

トヨタ式というよりも、ビジネスマンに必要な仕事を効率的に進めるためのコツでした。例えば著者は、出張の前に「荷物チェックリスト」、講演前に「講演をする際のチェックリスト」を印刷するという。


こうしたチェックリストをフル活用して、常にチェックリストの改善を続けていくことが大事なのでしょう。原さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・クリエイティブな書き仕事は、始業前に手をつけてしまうのが理想です。始業時間を過ぎると周囲から話しかけられることが多い(p76)


・1日3分エレベータを待つとして、年間の就業日数が260日だとしたら780分。つまり13時間です・・・階段を上がっていくという選択をすれば、「エレベーターを待つ時間」ではなく「トレーニングの時間」に転換させてしまうことができるのです(p81)


・郵便物や書類は一気に目を通す・・・一度目を通した書類はデスクの上に放置せず、すぐに片づけていくべきです・・・そのまま別の資料に積み重ねたりしてしまってはいけません(p47)


・ゴミが落ちていたら、それを拾いに行く・・ビジネスでは当事者意識を持つことが重要です・・(p41)


・トヨタの整備工場では必ず、朝と夜に片づけや掃除をする時間が設けられていました・・・決められたルーティンの動きをすることで、仕事のスイッチが「カチッ」と入るような感覚が得られるのです(p42)


・たとえば、アイデアを100個考えなければならない、などという大変そうな仕事に取り組む場合でも、朝のルーティン動作に繋げて「アイデアを1個考える」と、分割して取り組んでいく(p43)


▼引用は下記の書籍からです。
トヨタで学んだ動線思考 最短・最速で結果を出す (単行本)
原マサヒコ
祥伝社
売り上げランキング: 126,737


【私の評価】★★★☆☆(78点)


目次

はじめに トヨタの現場で叩き込まれたのは「正しい動線」だった
第1章 さあ、ムダな動きを減らそう
第2章 職場の動線を極めよう
第3章 スケジュールの動線を極めよう
第4章 机の上の動線を極めよう
第5章 パソコンの動線を極めよう
第6章 頭の中の動線を極めよう



著者経歴

原 マサヒコ・・・プラスドライブ株式会社 代表取締役。1996年神奈川トヨタ自動車株式会社にメカニックとして入社。トヨタ技能オリンピックで最年少優勝。「アイデアツールコンテスト」でも2年連続全国大会出場。デルコンピュータに転職し「5年連続顧客満足度No.1」に貢献。現在はWEBマーケティング会社の代表。


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