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「米朝開戦」マーク グリーニー

2019/11/22公開 更新
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米朝開戦 1 (新潮文庫)米朝開戦 2 (新潮文庫)米朝開戦 3 (新潮文庫)米朝開戦 4 (新潮文庫)


【私の評価】★★★★☆(88点)


要約と感想レビュー

 2014年に北朝鮮の核弾道ミサイル開発と、それを阻止しようとする米国との諜報戦を描いた一冊です。2014年は北朝鮮が弾道ミサイルをしきりに日本海に向かって発射していた時期です。2014年の時点では核実験を三回行っており、ウラン型核兵器を持っているという前提となります。


 本小説では弾道ミサイルを完成させるため北朝鮮がレアアース鉱山を自力で開発し、ミサイル開発資金を得ようとする工作活動からはじまります。


・あなたは一年半のあいだにレアアースを採掘、精錬し、販売できるようにしなければなりません。わたしは三年のあいだにICBMを運用可能にしなければなりません(1巻p202)


 小説らしいところは北朝鮮の工作を妨害しようとするアメリカの諜報機関に、アメリカ大統領の息子がいること。さらには、北朝鮮の首領(金正恩?)が、レアアース開発と弾道ミサイル開発に加えて、アメリカ大統領の暗殺を指示することです。アメリカ大統領は危機一髪で暗殺を切り抜け、中国の国家主席と交渉し、北朝鮮に対応します。(詳細は本書にて)


 核兵器と弾道ミサイルの開発には膨大な資金が必要であり、北朝鮮が合法・非合法あらゆる手段を用いて金を稼いでいること。北朝鮮が核兵器とミサイルを運用できれば簡単に北朝鮮を攻撃できなくなり、交渉は難しくなることがわかりました。現実の構造と同じなのでしょう。


 アクション小説としては楽しめました。グリーニーさん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・アメリカの大統領はレアアース精錬装置を略奪した・・レアアース鉱山を成功させるためには・・ジャック・ライアン(大統領)暗殺作戦を成功させなければならない(3巻p275)


・ウクライナ、リビア、イラクで起こったことには心底、衝撃を受けた。それらの国は最強兵器を放棄したにもかかわらず、他国と良好な関係を築くという見返りを得られなかった(1巻p172)


・彼女は諜報の世界に入っていろいろ学んだ・・たとえば、何事も運まかせにしないこと、いかなるチャンスも危険なものに変わりうると思うこと、いついかなるときも自分の安全を確保するために持てるスパイ技術のどんなに小さな点にもこだわること(2巻p26)


米朝開戦 1 (新潮文庫)
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【私の評価】★★★★☆(88点)



著者紹介

 マーク・グリーニー(Mark Greaney)・・・1967年生まれ。アメリカ合衆国の小説家。ミステリーおよびスリラー小説を手掛け、トム・クランシーの共著者としても知られている


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