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「トヨタ流「5S」 最強のルール 生産性「劇的向上」ノウハウを2時間のストーリーで学ぶ」原 マサヒコ

2018/03/29公開 更新
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トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性劇的向上ノウハウを2時間のストーリーで学ぶ~


【私の評価】★★★★☆(84点)


要約と感想レビュー

扉と蓋は全部捨てる

トヨタだけでなく職場の常識である5S(整理、整頓、清掃、清潔、躾)を小説形式で教えてくれる一冊です。トヨタの5Sとは整理整頓をすることは当然ですが、それを継続し、浸透させることを重視しています。清掃一つで組織のレベルがわかるのです。


面白いと思ったのは、扉と蓋は全部、捨ててしまうということです。扉や蓋があると、汚い状態を隠すことになるのです。隠しただけでキレイになったと錯覚する人が多いので、悪いところを見える化するということです。そして、整頓で重要なのは検索性です。そのためには余白が大事であり、一定の『空き』を設けておくことです。適正容量は7割程度が目安だという。


トヨタの現場では昔から「変化こそが安全性を保証する」と言われていました・・上司からも「立ち止まることは後退することと同じだぞ」と注意されたことがあります(p236)

目的と責任者を決める

まず、目的と責任者を決めること。やらされるのではなく、責任者を決め、その人が推進するのです。そしてやったかどうかをチェックする仕組みも作ります。目標が達成されたのかどうかチェックするわけです。責任者、担当者を決めるメリットは、担当の場所を持つことで自覚と責任感が芽生えることです。また、担当が決まることで『自分の担当の場所を大事に使って欲しい』と愛着がわくようになります。


そして、水平展開と情報共有が「躾」となります。1人で仕事を抱え込んで実施していただけが、仕事ではありません。どこでも、だれでも、新人でも理解できるように「作業標準書」などに仕事の標準を落とし込んでいくことが大事なのです。


目標の設定とリーダーの選定が不可欠・・大事なのはまず目的を設定すること・・「誰が」5Sを推進するのか考えよう(p37)

点検表を作って記録

5Sとは、朝礼から挨拶まで組織文化の高度化なのだと思いました。当たり前のことを当たり前に徹底できるのかどうかが難しいのです。だから、ルール表を作って決めた清掃方法や、清掃をする場所、時間を書いたり、点検表を作って確実に実施したかどうかを記録しているのです。


著者は10秒あれば、テーブルを拭く、窓をあけて換気する、ゴミを拾うなど5Sを徹底しているという。仕組みでやるべきことをやるという考え方がよくわかりました。原さん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・1清掃方法を決める
 2清掃道具を整備する
 3清掃を全員で実施する(p124)


・キレイな清掃道具がキレイな職場を作るの。清掃道具も良いものを大事に使いなさい。清掃道具の管理レベルがその会社の5Sレベルともいえるんだから(p137)


▼引用は下記の書籍からです。
トヨタ流「5S」 最強のルール ~生産性
原 マサヒコ
大和書房
売り上げランキング: 20,447


【私の評価】★★★★☆(84点)


目次

プロローグ ドSコンサル女子エリカによる5S活動、始動!
第1章 整理
第2章 整頓
第3章 清掃
第4章 清潔
第5章 躾
エピローグ ドSなエリカの5S活動の成果



著者経歴

原 マサヒコ・・・プラスドライブ株式会社 代表取締役。1996年神奈川トヨタ自動車株式会社にメカニックとして入社。トヨタ技能オリンピックで最年少優勝。「アイデアツールコンテスト」でも2年連続全国大会出場。デルコンピュータに転職し「5年連続顧客満足度No.1」に貢献。現在はWEBマーケティング会社の代表。


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