「世界中で採用されているのに日本人だけが使っていない日本流の働き方」原 マサヒコ
2012/12/22公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(83点)
要約と感想レビュー
5Sからはじめる
トヨタの仕事のやり方を物語形式で伝えてくれる一冊です。実際、トヨタ自動車で働いていた著者は、デルに転職し、成果を出しています。トヨタ式は製造業だけではない!ということなのでしょう。
本書の中では、入社7年目にして営業チームのリーダーになった主人公が、どうやってチームを引っ張っていくのかが注目されます。まずは、整理・整頓・清掃・清潔・躾からはじめましょう。机の上が書類の山。整理・整頓が、できていない人が多いのです。
まずは、モノを探している時間を意識してみなさい。何かを探しているな、と思ったら、その時間をゼロにするためにどうしたら良いか考えてみるがよい(p31)
ボトルネックを探す
次は、仕事が滞る最大の原因、ボトルネックはどこか探します。誰もが仕事の進捗状況を知ることのできるように、仕事の「視える化」を進めていきます。
だれでも仕事ができる多能工化になれというのが、トヨタ式です。仕事の基本は、製造業も営業マンも同じなのです。誰もが知恵を出して、今の仕事の本質を改善していくことで、人材が育ち、仕事が効率化されていくのです。
『視える化』・・・アナログもデジタルも関係ない。視えるようにして、その場の誰もが同じ情報を得ることが出来るのが目的だからな(p146)
非常識な目標を設定する
そして最後は、非常識な目標を設定すること。ここは私にとっても難しいところですが、トヨタ式の奥深さを教えてくれる一冊になっています。
読みやすい一冊でした。原さん、良い本をありがとうございました。
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この本で私が共感した名言
・巧遅(こうち)より拙速(せっそく)だ・・・丁寧に返事をしようとして遅くなるぐらいなら、少し拙くてもいいから早く反応しろ(p53)
・仕事は「言われた通り」やってはいけない(p91)
・ただ客先に訪問して事務的に対応するんじゃない。お客様にとって何が必要なのか、どうしたらよいのかを徹底的に考えろ。それを考えたうえで話をし、行動しなさい(p104)
▼引用は下記の書籍からです。
扶桑社
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【私の評価】★★★★☆(83点)
目次
第1章 いつも机が汚い人の仕事は絶対に捗らない
第2章 拙くとも素早い仕事こそが人の心を動かす
第3章 「プロフェッショナル」が仕事を滞らせる
第4章 仕事は「言われた通り」やってはいけない
第5章 真の解決とは問題の本質を突き止めること
第6章 「パッと見」で分からなければ意味がない
第7章 目標は非常識なほど劇的な結果を生み出す
著者経歴
原 マサヒコ・・・プラスドライブ株式会社 代表取締役。1996年神奈川トヨタ自動車株式会社にメカニックとして入社。トヨタ技能オリンピックで最年少優勝。「アイデアツールコンテスト」でも2年連続全国大会出場。デルコンピュータに転職し「5年連続顧客満足度No.1」に貢献。現在はWEBマーケティング会社の代表。
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