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「定年までに資産1億円をつくる ロスジェネ世代家族持ちへの新マネー戦略」北川 邦弘

2012/12/23公開 更新
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定年までに資産1億円をつくる ロスジェネ世代家族持ちへの新マネー戦略


【私の評価】★★★★☆(82点)


要約と感想レビュー

 単なる貯蓄と運用の本かと思ったら、お金持ち思考と貧乏思考を比較する一冊でした。著者は、資産家から100億円の借金と上げ下げの激しい人生を経験しています。著者が問いかけるのは、本当の幸せとは何なのか。本当の自分とは何なのか、ということです。


 お金があれば幸せになれるとは限りませんが、お金がなければ実現しない夢もあります。著者の結論は、自分にやりがいがある仕事があることが最高、ということなのです。お金は道具でしかない、ということなのでしょう。


・高い給料も良いけれど、やはり自分でできる永い仕事が最高ではないかと、今は思っています(p115)


 著者がお金持ちと付き合って、気づいたことがあります。お金持ちは、人と人をつなげている。人のために仕事をしている。共存共栄。失敗を恐れない。失敗から学ぶ。お金持ちの活動は、金持ちとなることが目的ではないのです。そしてお金持ちは、他人に振り回されず、自分の好きなことをやって、幸せな生活を送っているのです。


・歴史が示しているのは、「周りに流されていたら人は幸せになれない」「自分の道を選んで歩まねば人生の満足感は得られない」という事実です(p34)


 金、金、金、金、金、金・・・お金とは何なのでしょう。金は人を狂わしたりもしますが、世の中に必要なもの。お金に支配されるのでなく、お金を支配したいものですね。


 北川さん、良い本をありがとうございました。


この本で私が共感した名言

・お金持ちになる人たちは、社会に貢献しながら、同時に自分を磨いています(p49)


・子どもはお金の使い方を教わります・
 ・無駄遣いをするな
 ・衝動買いをするな・・・
 子どもには、お金のもらい方こそ、教えてあげるべきです。(p68)


・目先の報酬にばかり気を取られ、将来のビジョンや目標を持たないまま働くことは非常に危険です(p47)


・夢を数字化するから実現の可能性が見えてくる(p154)


・私は、自信のない赤ちゃんを見たことがありません・・しかし、親から、友達から、先生から、マスメディアから、一方的な比較を受けて「ダメな自分」を思い知らされます(p40)


定年までに資産1億円をつくる ロスジェネ世代家族持ちへの新マネー戦略
北川 邦弘
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【私の評価】★★★★☆(82点)


目次

・第一章 お金の"新たな"基礎知識
・第三章 働き方とくらし
・第四章 ライフプラン
・第五章 節約・貯蓄
・第六章 資産運用



著者経歴

 北川 邦弘(きたがわ くにひろ)・・・1957年生まれ。商社勤務の後に家業の不動産会社に勤務。バブルで100億円の債務を背負い、自宅は競売。預貯金差押さえ。2002年にライフデザインシステム株式会社を設立。個人の資産運用を啓蒙する仕事で再起する。


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