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「日本の生き筋ー家族大切主義が日本を救う」北野幸伯

(2018年12月 7日)|本のソムリエ メルマガ登録
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日本の生き筋ーー家族大切主義が日本を救う


【私の評価】★★★★☆(87点)


■世界の未来を的中させてきた
 メルマガ「ロシア政治経済ジャーナル
 北野幸伯さんの一冊です。


 ロシア在住が長い
 国際ジャーナリストらしい
 日本への政策提言書となっています。


 まず、タイトルにもあるように
 日本人は労働時間が長すぎる。


 日本よりも短時間労働で
 日本人より多く稼いでいる国は
 多いのです。


 収入が減らないという前提で
 短時間労働となれば、日本国民は
 今よりも幸せになるはずです。


・長時間労働が、家族を破壊する・・・今より少ない労働時間で、今より国民が豊かになることは、可能であり、世界には、実例があふれている(p112)


■その他の提言としては、
 税金ゼロの特区を作り企業を誘致すること。
 学校に朝、昼、夕の米飯給食を導入すること。
 子供を生んだら住宅購入資金を補助すること。


 これらはすべて世界で行われており、
 成果を出しているのです。


 もちろんこうした思い切った政策は
 反対する人が多いでしょう。


 だからこそ中国のように
 日本の地方に特区を作り、
 テスト的に減税を行うのです。


・法人税をゼロにしたら、外国企業に、「日本で生産すれば、税金安いですよ。中国は人件費もかなり上がっていますし、独裁制で怖いでしょう?世界一安全で、従業員は世界一勤勉で、税金も安い日本に生産拠点を移しませんか?」とオファーしましょうと(p172)


■日本は基本的に保守的ですから
 大きく間違わない一方で
 革新的な改善が起こりにくい
 ように感じます。


 これだけグローバル化している
 時代ですから、世界で実績を出している
 政策を検討してみる価値があるのかも
 しれませんね。


 北野さん
 良い本をありがとうございました。


───────────────


■この本で私が共感したところは次のとおりです。


・地球規模でみると、世界の人が目指すのは、アメリカです・・・ロシアで成功した人たちは、なぜかロンドンに引っ越したがる。普通の優秀な人たちは、ドイツに向かいます・・・人々は、「仕事を求めて移動する」(p148)


・アメリカのタックスヘイブンがある。デラウェア州だ・・人口減少が申告な県の法人税を大幅に下げれば、東京圏から企業がやってくる(p155)


・コマツは・・創業地である石川県に回帰している工場を地方に分散している・・出生率が飛躍的に上がった・・従業員の生活が豊かになった・・退職者の健康寿命が伸びた(p164)


・「もっとも大切な国家のグローバル化」とは、「外国企業を日本に呼び込むこと」です・・外国企業が大挙して日本に移ってくるような状況をつくり出すべきです。企業は、法人税を日本で払う。日本人を大量に雇い、雇われた人たちは、日本で所得税を払うのですから(p168)


・私が提案したいのは、公立の保育園、幼稚園、小学校、中学校に、「朝給食を導入しましょう」ということ。・・忙しいお母さんは、「朝食を作る時間が必要なくなる」・・子供は、体にいい朝食を食べることで健康に育ちます(p225)


・真田町の大塚先生の方式・・週に五日米飯、つまり「完全米飯給食」を実行したのです・・まず、子供たちが本を読むようになった・・本を読めば当然、賢くなります(p232)


・ロシアでは、なんと保育園・幼稚園、小学校中学校、高校まで「朝給食」があるのです(p226)


・出生率を短期間で劇的に高めたロシアの方法・・要は、「子供を二人生んだ家族は、大金がもらえる」という制度・・「三人子供を生んだ家庭には、・・住宅購入資金のローンを、2000万円まで国が肩代わりします」(p272)


・少子化問題解決への投資は、リターンが高い・・この三人の子供たちが順調に育ち、成人し、就職したとしましょう・・・彼らが、大学を卒業してか22歳から60歳まで働くとすると、210万円×38年=7980万円、国に支払ってくれます。国が2000万円支援したら、リターンは7980万円(p277)


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【私の評価】★★★★☆(87点)


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■目次

第1章 日本を幸せにする三つのキーワード
第2章 家族大切主義と真の働き方改革
第3章 地方を復活させる秘策
第4章 給食革命と農業の復興
第5章 少子化問題を解決する方法
第6章 和ァームジャパン戦略



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