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「ダ・ヴィンチ・コード(上・下)」ダン・ブラウン

2018/06/18公開 更新
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ダ・ヴィンチ・コード(上) (角川文庫)ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)


【私の評価】★★★★★(91点)


要約と感想レビュー

ダ・ヴィンチ・コードの謎を解く」という本を読んだので「ダ・ヴィンチ・コード」を再読。最初に読んだときはキリスト教の基礎知識もなく、ともかく最後までなんとか読んだだけでした。


サスペンスとしては楽しめると感じた記憶がありますが、説明するほど輪郭が見えずメルマガでは紹介しませんでした。


ヴァチカンに認可された属人区であるオプス・デイは、きわめて敬虔なカトリックの一派だが、洗脳や強制的勧誘、そして"肉の苦行"と呼ばれる危険な修業を実施していると報道され、昨今では論争を巻き起こしている(p5)


驚くところは、聖杯の秘密を狙ってシオン修道会を攻撃するのが、実在するオプス・デイという教団である点です。完全な悪役として出てきますので、朝日新聞のように裁判に訴えるんじゃないのと感じるくらいのストーリー。


確かに歴史を見れば、キリスト教は敵対勢力に対して軍事力で対抗してきた歴史を持つのです。十字軍やプロテスタントとカトリックの30年戦争をなど、正しいがゆえに争いが絶えないのです。


イエスの伝えたものは、平和・・非暴力・・そして愛である・・神を力で脅かす者は、力で報いを受ける。未来永劫、変わらぬ掟だ。二千年のあいだ、キリスト教の戦士たちはその信仰を破壊者たちから守ってきた(上p45)


名探偵コナンよりは、分からないところが多いだけ10倍楽しめました。キリスト教については、もう少し勉強していきたいと思います。ブラウンさん、良い本をありがとうございました。


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この本で私が共感した名言

・異教徒の象徴とキリスト教の象徴の戦いでは、異教が敗れました。ポセイドンの三叉の矛は悪魔の槍に、老賢女のとんがり帽子は魔女の象徴に、そして金星の五芒星は悪魔のしるしになったのです(上p53)


・コンスタンティヌスは、有名なニケーア公会議を開催した・・この公会議で、キリスト教のさまざまな点が議論され、評決がおこなわれた。復活祭の日付、司教の役割、秘蹟の授与、そして言うまでもなく、イエスを神とするかどうかについて(上p328)


・イエスに子がいたとなれば、神たるキリストという根本概念が覆され、教会こそが神に近づき天国へ行く唯一の手段という主張も崩れ去る・・(下p28)


・信じがたいことに、ソフィーの両親はふたりともメロビィング王家の出身・・マグダラのマリアとイエス・キリストの直系の子孫だったという・・子供たちは王家の血筋に最も近いことになり、それゆえシオン修道会によって厳重に守られた(下p292)


▼引用は下記の書籍からです。
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【私の評価】★★★★★(91点)



著者経歴

ダン・ブラウン・・・フィリップス・エクセター・アカデミーを経て、アムハースト大学を卒業。母校フィリップス・エクセター・アカデミーの英語教師を勤めながら作家業を開始。2003年に発表した小説『ダ・ヴィンチ・コード』が大ベストセラーとなる。父は数学者、母は宗教音楽家。妻は美術史研究者で画家。


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