「インフェルノ(上・下)」ダン・ブラウン
2014/08/10公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★★☆(81点)
要約と感想レビュー
『天使と悪魔』、『ダ・ヴィンチ・コード』に続くラングドン主演シリーズです。
ラングドン教授が、イタリアのフィレンツェ、ヴェネツィアでバイオテロに巻き込まれるという設定。推理サスペンス小説というだけでなく、西洋史と美術の世界も楽しめる内容です。推理小説でありながら、フィレンツェ、ヴェネツィアの観光案内までしてもらえるのは「名探偵コナン迷宮の十字路」のようで楽しめました。
・毎年、ヴェネツィアを訪れる観光客は膨大な数にのぼり、2000年には実に2千万人もの旅行客が訪れた(下p100)
テロリストは、人類の人口爆発に危機感を持つ大富豪・カリスマ遺伝子学者であり、人類を激減させるバイオテロを計画しています。そして、計画地点を暗示した映像を残していた・・・。それを探し出さなとテロが実行されてしまう・・・よくある設定ですが、最後にどんでん返しもあり、映画化前提のサスペンス推理小説とすれば、合格点でしょう。
・人類を滅亡から救うために、いまの人口の半分を殺せる?(上p298)
ダン・ブラウンの小説のよいところは、歴史の勉強ができることです。次は京都に来てもらおう!と思いました。
ブラウンさん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・演目はシェイクスピアの<真夏の夜の夢>で・・・表紙の上のほうに、マジックペンでこんなメッセージが走り書きされている・・"ずっと忘れないで、あなたは奇跡だってことを"(上p48)
・長生きする人が増えるほど、資源が高齢者や病人のために使われる・・・何かで読んだが、アメリカでは医療費の約60%が、余命半年を切った患者のために使われているそうだ(上p293)
・ヴェネツィアに黒死病が蔓延していたころ・・・外来の船は沖合でまる40日間停泊しなければ積荷をおろすことができなくなった。(下p95)
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【私の評価】★★★★☆(81点)
著者経歴
ダン・ブラウン・・・フィリップス・エクセター・アカデミーを経て、アムハースト大学を卒業。母校フィリップス・エクセター・アカデミーの英語教師を勤めながら作家業を開始。2003年に発表した小説『ダ・ヴィンチ・コード』が大ベストセラーとなる。父は数学者、母は宗教音楽家。妻は美術史研究者で画家。
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