「1つ3000円のガトーショコラが飛ぶように売れるワケ 4倍値上げしても売れる仕組みの作り方」氏家 健治
2014/08/09公開 更新本のソムリエ [PR]
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
要約と感想レビュー
著者は29歳でイタリア料理店のオーナーシェフになりました。当時は本格的なパスタを出す店が、あまりなかった時代だったのです。しかし、開業してみると、ランチの売上が夜よりも大きいくらいで経営は火の車でした。
ここで夜の宴会に絞って営業したところ経営は一気に安定しました。夜の宴会は、利益率が高いのです。走りながら考えて、走りながら修正するところが素晴らしい。
・レストランにとって宴会は非常に収益率の高いビジネスです(p172)
利益の出やすいものに集中するという「商売のコツ」に気づいた著者が、次に注目したのは、人気のガトーショコラでした。
まず、ほとんど利益の出ていないガトーショコラの容量を半分にしました。次は、値段を上げていきます。最終的には1300円のガトーショコラは、容量半分で3000円になったのです。「特撰ガトーショコラ」という商品名を商標登録して、なんとお店はガトーショコラ専門店になってしまいました。
・当初より容量は半分、値段は2倍と、実質的には4倍以上の値上げをしたことになりますが、3000円にしてから本格的にブレイク(p5)
当然、材料も高級化していきますが、走りながら変更していくダイナミックさが面白いところです。地獄を見るから、人は走れるのだと思いました。氏家さん、良い本をありがとうございました。
この本で私が共感した名言
・無塩バターは、「カルピス特撰バター」を使っています(p58)
・お釣りは必ず新券でお渡しするようにしています(p88)
・一流店では料理に添加剤を加えるという発想はまったくありません(p112)
▼引用は、この本からです
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【私の評価】★★★☆☆(77点)
目次
第1章 なぜ4倍値上げしてもお客が増えるのか?
第2章 今より高く売る! ブランドの育て方
第3章 ブランド力の伝え方
第4章 "ありがたみ"を形にするサービスブランディング
第5章 究極の1品ビジネス
第6章 スペシャリテ(看板商品)の磨き方
第7章 ダントツのネット活用術
第8章 どん底だから勝機は見えてくる
第9章 正しいチャレンジのしかた
著者経歴
氏家健治(うじいえ けんじ)・・・「ケンズカフェ東京」オーナーシェフ。1968年生まれ。ホテルオークラ東京、赤坂アークヒルズクラブ、レストランマエストロ等で研鑽を重ね、調理および製菓・製パンの技術を体得する。1998年、東京・新宿御苑前に「ケンズカフェ東京」を開店。イタリアンレストランからガトーショコラ専門店に転換し、年商3億円を達成。
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